内容説明
明治の元勲、大久保利通。幕末から明治維新と続く国難の時代、日本を近代国家たらしめたのは、大久保の氷の意思と構想と実行力であった。挙藩討幕から盟友西郷との別れまで、逆境の人を初めて描ききった、秋山香乃の新境地、渾身の書き下ろし評伝小説。
著者等紹介
秋山香乃[アキヤマカノ]
1968年、北九州市生まれ。作家。活水女子短大卒業。柳生新陰流居合道四段。デビュー作の『歳三 往きてまた』が新撰組ファンのみならず、時代小説ファンの支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
92
幕末から明治にかけて、日本の近代化を成し遂げた先駆者こそ大久保利通だと思いました。薩摩はあまり好きではなかったのですが、改めて今の日本を基盤を作ったと思うと見方が変わりますね。冷淡でありながら熱い男、それが大久保利通という男なのでしょう。2018/01/09
五右衛門
49
読了。先日は徳川方から、今回は薩長側からの明治維新、クーデターと表現は別れ、受け取る私も実際少し前の日の本はどんな風に荒れておりどんな風に収まったのか(まだ収まっていないのかも)両方を読んでみようと…けれど当時の方々こそ本当に自国を憂い、救い、諸外国に負けない国作りに奔走し、少しずつ方向が違うだけで官軍、賊軍なんて、しかも時代の流れが速すぎ。今の政治家でこれだけ熱い人々はいるのだろうか?なにか熱いものを受け取った気がします。この作家さんやっぱり読ましますよね。2019/12/21
とん大西
49
これまでの読書傾向から自分は案外佐幕派かもと思ったりしてましたが、本作を読んでいると大久保の信念に心服。すっかり大久保贔屓、倒幕サポーターになってしまいました。志士として覚醒してから日本という国家の為に粉骨砕身してきた大久保。大局を観れるマルチな行政家であり私心のない政治家でした。圧巻は王政復古の大号令。息詰まる徳川慶喜との政戦(教科書では朝廷のセレモニーみたいな書きぶりやったけど、ゴリゴリのクーデターやったんやね)。互いの正義がぶつかり合う緊張感。その空気の向こう側に日本誕生の瞬間が控えてたんやねぇ…。2017/10/13
kawa
35
「獅子の棲む国」が良かった秋山 香乃さん作品の二作目。主人公は大久保利通。彼を丹念に追うことで幕末、明治の動きが明確になる。本書も、西郷が島津久光に疎まれた事情、「寺田屋事件」の真相、「下郎めが」と蔑すんだ慶喜と大久保らとの確執、岩倉使節団での米国との交渉、征韓論を巡る明治6年政変、西郷との確執などを活き活きと描き、読みどころ多数で嬉しい悲鳴。特に、大久保らにとって慶喜は辣腕、狡猾の手ごわい相手として描かれているのが印象的。維新後の彼に対する薩長の塩対応は、なるほどと納得できますね。2026/06/05
橘
22
初めて薩摩視点の作品を読みました。ちょっと説明みたいかな…と思いましたが、面白かったです。でもやっぱり薩摩は好きではないなと思いました。いつもの秋山さんのように、淡々と、でもそれでいて熱さも感じる作品でした。2015/12/31




