内容説明
名前を奪われ来歴を消された3女神の歴史を紹介するネット内神社「人の道御神宮」とは?書き下ろし「楽しい!?論争福袋」を収録。
著者等紹介
笙野頼子[ショウノヨリコ]
1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。81年「極楽」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年「二百回忌」で三島賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、以上の各賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あ げ こ
12
嫌な事が本当に嫌過ぎて、嫌な奴が本当に嫌過ぎて読むのが辛い…。笙野頼子だから読める。あのやり方。あの粘り強さ。あの逃げなさ。あの面白さ。笙野頼子なので読めた。けれど…。あまりにもひどい。ひどい事ばっかり。辛い事ばっかり。怖い事ばっかり。ことごとくであるし。散々であるし。何より言葉が通じなさ過ぎる。相手にするも何も。対処するも何も。無理では。また、凄くわかるそれ、今まで押し殺して来たそれ…な嫌な事も多く。より辛い。そんな事ばかりで辛い。それでも笙野頼子だから読める。笙野頼子がいるので自分は大丈夫だと思える。2017/05/31
くさてる
3
一言で表現して「溢れる」作家。作家の内的外的世界に存在するすべての事柄が、本のページから表面張力ギリギリに、読み手の側まで迫ってきて、時に溢れて、読者の心性に到達する、そんな言葉の奔流で構成された作品集です。この作家の心性に自分の感覚のチューニングを合わせるのはとても大変かもしれませんが、それが成功さえすれば、とてつもなくエキサイティングな知的興奮を味わえることでしょう。わたしにとってはとてつもなく面白い一冊でした2011/04/11
rinakko
2
“いろはにブロガーズ” ってそういうことか…と面白可笑しく読んだ(笙野さんのこういうの好き)。2019/12/26
ナカユ〜、
2
よく表現の自由っていうじゃない。言いたい事言えない世の中ポイズンなんだろうけど、表現というものをもっと考えたほうがいい。勿論公共の場でおちんちんやおマンコなど言ってもいいけど「言うなよ・・・」ってことじゃん。なんて次元じゃなくてw、物事をでっちあげる事の大変さ、凄さ、素晴らしさ、をこの作家で体験してみてください。2016/05/07
baniko
1
日本語を読む快楽。笙野頼子さんを読む度に読む体力まだあるなと安心する。ちなみに内容がわかるわかんないでいうと、この作品はわかんないけど面白かったす。不思議だけど知りたかったことが書いてあったりするんだよね。2014/01/02