「穴」を探る―老荘思想から世界を覗く

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309019130
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

世界は穴。老荘思想の本質を「穴」に見出だした評論家草森紳一のライフワーク。「穴」をめぐる硬軟織り混ぜて綴る穴的思考文化論。

内容説明

分別を離れて「穴」に落ちる。穴を落ちきって「穴そのもの」になる。わが身を忘れて積極的にむなしく生きる。そうすれば世界はいたるところ穴だらけである。膨大な書き物を遺して急逝した草森紳一の明るい虚無思想を知るライフワーク。闊達自在な世界「穴」文化論。

目次

穴三題
神木の妖しき裂け目―樹霊と都市
朝日さし夕日輝く黄金伝説―北海道の埋蔵金と砂金採り
谷は隠者で超満員―秘境カッパドキア紀行
「荘子」の勉強―天の穴、地の穴、人の穴
破牢の穴、自由の穴―日本の脱獄王「白鳥由栄」の場合
春本三題―女体“アナ”カルト
落語覗き三題
フセインを裏切った穴
穴に踏み迷う―山師源内の穴尽し
穴さがし読書紀行

著者等紹介

草森紳一[クサモリシンイチ]
1938年、北海道生まれ。評論家。慶應義塾大学中国文学科卒。編集者を経て文筆家に。中国文学、日本文学、写真、マンガ、広告、ファッション、建築、美術、書道、散歩…まで多岐にわたるジャンルを博捜・横断する。1973年『江戸のデザイン』で毎日出版文化賞受賞。2008年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Norihiko Shr

3
「穴」にまつわるエッセイ集。勿論人間の「穴」に関する記述もあるが、私は地上戦であったり、地下道であったり、障子であったり、そんなものの穴が興味深かった。ただし、氏の死後でた書籍は、編集力の不足が目立つことも確か。2014/06/11

黒い森会長

2
エッセイ集11編収録。口・迷路・家、埋蔵金伝説、カッパドキア、荘子、脱獄、春本、落語、フセイン、源内の浄瑠璃、読書案内。穴にまつわる色々。2019/05/12

garyou

0
「二十世紀末は考えることを遊ばなければ、生きのびられない(P85)」。どうやら私は死んでいるのらしい。2015/04/03

メルセ・ひすい

0
‘38北海道生 慶大中国文化卒 ‘08逝去   ‘86.07からのエッセー集 11題 ×   老荘思想の本質を「穴」に見出だし、「穴」をライフワークとしながら急逝した評論家草森紳一。マンガ、文学から文化、時事 まで、「穴」をめぐる硬軟織り混ぜたさまざまな文章を一堂に。2009/04/21

k_jizo

0
★装丁にひかれたが、副題 老荘思想で積読。意外と読みやすく一気に読んだ。老荘思想の理解?否 煩悩の世界2009/04/22

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