内容説明
生涯、聖書を読み続け格闘した作家がすべての人に遺した透明で平易で奥深い、キリストの誕生から復活までの物語。
目次
はかりがたいイエス、強力な言葉
誕生
洗礼者ヨハネ
荒野の試み
カナの婚宴
野の百合を見よ
サマリアの女
ラザロの復活
エルサレムの神殿にて
最後の晩餐
逮捕・裁判
十字架
復活
著者等紹介
小川国夫[オガワクニオ]
1927年静岡県藤枝市に生まれる。旧制静岡高校時代にカトリック受洗。東京大学文学部中退後、フランスに留学、オートバイでスペイン、ギリシア、北イタリアなど地中海沿岸を巡る。その体験を題材にして57年に発表した最初の小説集『アポロンの島』が、65年「朝日新聞」で島尾敏雄の激賞を得て本格的な作家デビュー。その後、『試みの岸』『或る聖書』『彼の故郷』などにより「内向の世代」を代表する作家と評される。86年『逸民』で川端康成文学賞を、94年『悲しみの港』で伊藤整文学賞を、98年『ハシッシ・ギャング』で読売文学賞を受賞。2008年4月8日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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うんか
1
イエス=キリストの誕生から復活に至るまでを分かりやすく記してあります。著者自身の考えも様々な部分に散りばめられており、読んでいて面白かったです。2015/07/14
yearning for peace
1
そろそろキリストの生涯と教えの意味を勉強しようと入門に近い本書を手に取ったが、一読でわかるほど浅くなかった。2009/03/02
メズゾース
0
聖書には、そういうすさまじい描写が細部にいっぱいあるのです。そういうことは聖書から教えを汲み取るためには、たいした意味がないとお思いになるかもしれませんが、我々が聖書に傾倒するのも、表現の良さ、その迫力をとば口にして入っていくわけですから、ゆるがせにできない問題であると、文学者である私は考えるのです。154ページ2019/12/27
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