内容説明
1883年アフリカのハラル。ランボーは高価なカメラ機材をはるばるヨーロッパから取り寄せ、わずか八枚の写真を撮っただけでカメラを放棄する。この事実にまつわる数々の謎を追跡し、アフリカのランボーの実相と「イリュミナシオン」の詩人の本質に迫る、著者渾身の力作。
目次
プロローグ “ランボー・ロード”
第1部 アジスの夜
第2部 ハラルの市
著者等紹介
鈴村和成[スズムラカズナリ]
1944年名古屋市生まれ。東京大学仏文科卒。文芸評論家・フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイコ
4
著者は研究者であって小説家では無いようで、物語に引き込む力が不足気味。こういった設定は好みなのだがイマイチ入り込めなかった。この本を原案に、ストーリーテラー作家に書いてもらいうと良いかも。真実は捻じ曲げず上手く絡めて欲しいところだ。装丁が良い。2016/03/02
andrebreton
0
つまらない・・・。小説にするべきではない。2014/01/31
メルセ・ひすい
0
メタフィクションであり、クリティーク・フィクションでありオート・フィクションである。横文字のカタカナ 興奮しますね! 馬鹿だね・・ 批評小説 自伝的小説なのだ。 ようするに 史上最高の詩 『イルミナシオン』を読むための小説?? 訳者の願望 メタフィクだよね・・・ 場面設定が雰囲気が 霊的 飛んでる的 まあ戦闘機乗りだから あったりめえだあな! 詩と詩が刺しちがえる。「いまこそ刺客者の詩」・・・・晦渋だ、と批評家は言うだろう。けれども裏返すと、これほど明快な詩も稀だ文学史上最後の謎なんです。2009/03/24
メルセ・ひすい
0
11-8★5 めたふぃくしょんメタフィクション!鳥肌もの鈴村のオッサン、ヤルゥ・・・ 人の女房に手を出すな! 下心ありあり??? 不在、死、喪、哀悼、廃墟(ベンヤミン) が、・・・ ぴったりと貼りついている。 ん・・ 必ず『イルミナシオン』と併読すること。 うんでないと処刑するぞ!2009/02/10
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- 和書
- 優しい男たち 角川文庫