内容説明
これってケチャップ?それとも、血?目の前にいる人と話す時も、ソッコー連打で携帯からブログにUP。誰とも口をきかない女子“改造人間ブログ更新ツヅケル”が出合った事件とは!?第45回文藝賞受賞作。
著者等紹介
喜多ふあり[キタフアリ]
1980年、大阪府阪南市に生まれる。2008年、『けちゃっぷ』で第四五回文藝賞を受賞する。現在、派遣社員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
*maru*
28
著者初読み。何この敗北感。ドヤ顔でブログに「にゃは」って書き込んでるふあり氏の姿が目に浮かぶようだ(一部、本文引用。他、勝手なイメージです)。メンヘラ系でラノベ風(ラノベ読んだことないけど)。それほど上手いとも面白いとも思わないが、見捨てる事ができない謎のオーラを放つHIROとヒロシ。で、結局最後まで一気読みだったけど、え?それで?という良くわからないままフェードアウト。迷子。完全に迷子。ぼーっとしたまま喜多ふあり氏は一体何者なんだと巻末プロフィールを覗いたら、お、おとこだったのか君は。2018/03/17
あーちゃん♪
27
読み易いのでサクサク読みすすめたが途中で辞めちゃおうかなとおもった。けど『ふがいない僕は空を見た』の例もあるからとりあえず読んでおくかと思い最後まで読んだ。途中で作者が男性だと気付き、興味を持った。他の人の感想では不評みたいだけど、私は凄いと思った。後半から。あくまでも全ての世界と等距離感覚の主人公。一文字違いの名を持った紙一重の登場人物達。オッサンの苗字も性質を表しているのかなとか思ったり。淡々と脳内処理される現実や作り物や、生命の赤や、死の黒。「けちゃっぷ」という題も秀逸。他の作品も読んでみたくなった2014/04/05
skellig@topsy-turvy
20
引きこもりで、ブログに思ったこと全て書き込むことでコミュニケーションを取る女の子HIROと、話しかけてきたヒロシの「出会い」。思考=発言となるHIROは思考垂れ流しなわけで、「にゃっ」などの頻発は狙ってる感あるので正しくイラッとしました。出会いは「物語」にはならず、引きこもりの日常から少し逸脱しただけのHIROはまたそこに戻っていく。人と人との関係は成立せず、全てバーチャルなものとして捉えているHIROは刹那的結論に落ち着くので、こうした点は現代の若者ぽいのかもしれない。好き嫌いすっぱり分かれそう。2013/12/26
ブルームーン
17
初読み作家さん。ブログでしか本音をさらけ出せないHIROと、そんなHIROに興味を持つAV男優のヒロシ。全体的に摩訶不思議で付いて行けなかった。2014/08/25
とうゆ
15
主人公は痛いひきこもりブロガー。主人公のみならず登場人物全てが痛々しい。結末は不気味。2015/05/29