内容説明
きみは人を殺せるの?―運命の相手はテロリストの娘。全米屈指の都市に、単身、挑んだ少女がいた。大胆にも、9.11同時多発テロ事件をパズルのピースに築きあげたもうひとつの現実。
著者等紹介
栗山章[クリヤマショウ]
1935年、福岡県生まれ。プロデューサー、作家。日米のレコード会社などで音楽、映像、舞台製作に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山口透析鉄
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図書館の本で、再読。実は10年ほど前に本を買って読んでいた筈なのですが、当時はあまり身に沁みなかったのか、詳細は失念していました。 2001/09/11の、いわゆる同時多発テロを題材にした小説で、青春小説、恋愛小説と言っても良いのでしょう。 ヒロインが主人公のいる米NY市についてからの濃密な2週間が描かれていて、読後感、良かったですが、こういう小説、例えば故・船戸与一氏だったらどう書くかな?と想像してしまう部分もありました。 著者が主人公の成長に託したもの、これに尽きるのでしょうね。良作です。2022/12/14