内容説明
桜田門外三月三日、雪は何時にやんだのか、それがわからないと小説は書けない。史料を徹底的に調べ、現地に何度も足を運ぶ。そうして生まれた吉村文学の舞台裏を一緒にうかがう。記録文学・歴史文学の第一人者がはじめて語った、貴重な歴史の証言。
目次
作家の運命―吉村文学の今と昔(大河内昭爾)
歴史に向きあう(永原慶二)
杉田玄白(三國一朗)
高野長英―謎の逃亡経路(佐藤昌介)
歴史の旋回点―桜田門外の変(小西四郎)
徳川幕府は偉かった(半藤一利)
先が見えないときには歴史を見るのがいい(松本健一)
敗者から見た明治維新(田中彰)
歴史と医学への旅(羽田春兔)
大正の腐敗を一挙に吹き出す―『関東大震災』をめぐって(尾崎秀樹)
十一本の鉛筆『陸奥』爆沈のナゾ(大宅壮一)
あの戦争とこの半世紀の日本人(城山三郎)
著者等紹介
吉村昭[ヨシムラアキラ]
1927年、東京生まれ。小説家。東京開成中学を肺結核のため休学。卒業後、長兄の会社で働いた後、終戦後に学習院大学中退。在学中に同人誌『学習院文芸』(後に『赤絵』)を創刊。1958年、短編集『青い骨』を刊行。『星への旅』(太宰治賞)、『深海の使者』(文藝春秋読者賞)、『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『破獄』(讀賣文学賞・芸術選奨文部大臣賞)、『天狗争乱』(大佛次郎賞)。他に『戦艦武蔵』『漂流』『羆嵐』『生麦事件』『死顔』などがあり、菊池寛賞、日本芸術院賞も受賞。歴史文学、記録文学の第一人者であった。2006年、膵臓癌で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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