心の調べ

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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309017747
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

名曲「春の海」の作者はたぐいまれな名随筆家でもあった。「耳の人」宮城の魅力を伝える珠玉のエッセイを、入手しにくい本を中心に編んだ決定版コレクション。内田百〓(けん)との対談「倫敦塔を撫でる」も収録。

目次

1 垣隣り
2 声と人柄
3 床屋にて
4 橋の蛍
5 夢うつつ
6 内田さんのこと
7 対談 倫敦塔を撫でる

著者等紹介

宮城道雄[ミヤギミチオ]
1894年、神戸市生まれ。箏曲家、作曲家。1902年失明のため、二世中島検校に入門、箏・地唄の道に入る。14歳にして、処女作「水の変態」を作曲。以後「新日本音楽」を旗印に、意欲作を次々に発表。器楽曲、交声曲、童曲など幅広い作曲活動を行う。1929年発表の「春の海」は、世界的評価を得、今も広く親しまれている。また、“十七絃”“八十絃”などの新楽器を開発、東京音楽学校教授、東京芸術大学講師として後進の育成に励み、日本音楽の発展に多大な貢献を果たした。1948年、芸術院会員、50年には第1回放送文化賞を受賞。また、鋭敏な感覚による特異な随筆の書き手として『雨の念仏』『垣隣り』等を発表した。1956年、演奏旅行の途上、列車より転落死(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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加悦

4
面白かったです。 とても純粋に、音を感じる。 目が見えなかった箏曲家、宮城道雄。 生きるのが大変な苦労に満ちていたと思うけど、それでも喜びがたくさんありました。 悲しい別れもあるけど、生涯の仲間との出会いもある。 今の時代の音は、いったいどんな風に聞こえるんだろう。 自分が出す音もどんな風に聞こえているのか知りたくなりました。2020/03/14

koz

3
代表曲「春の海」は毎正月の欠かせぬ曲になっている。九歳にして盲人となった後、箏曲で十八にして盲人の最高の位階、撿挍となった宮城道雄氏。 口述筆記によるエッセイは素朴で優しい文章でその人柄が浮かぶようだ。氏の生い立ち、音を中心とした日々の生活の描写から、箏曲と西洋音楽の融合、亡くした一人娘よし子の事など様々な側面を読むことができる。親しく交際していた内田百閒との目くら目あきの諧謔的なやりとりも面白い。  季節ごとに変わる雨の音、木々の音、婦人や乙女の声の調子などの描写はその魅力を伝えており自分ももっと耳を澄2013/02/24

なっちゃん

2
宮城道雄のエッセイ。優しい語り口でとても心地よかった。この本を読んでから、日常で感じることが変わった気がする。 宮城道雄は盲目になって芸に没頭できる人生が歩めて幸せだし人生が三度あっても足りないぐらい勉強したいことがたくさんある、と語っているのに列車から転落して亡くなったとかやりきれない。 処女作「水の変態」を聴きたくなった。2012/01/30

メルセ・ひすい

2
8-06 赤7-115 泣けるほど 素直 涙・・ 今年没後50年になる、我国を代表する箏曲家の随筆を再編集。幼いころに視力を失った日々の暮らし、後に影響を受けた西洋音楽との親しみ。内田百閒ら文化人との交流など・・ 目の見えない中で 耳を澄ませる生活の 豊かさ!  天才的な琴の演奏家で、作曲家でもあった宮城道雄はまた、達意の随筆家でもあった。珠玉のエッセイを、入手しにくい本を中心に編んだ決定版コレクション。                2006/12/05

ito_mojo_takashi

0
☆☆☆☆☆2016/06/05

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