私の部屋のポプリ

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309017495
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

「この世に一輪の白薔薇がある限り、人生は生きるに値する」多くの女性の共感を得て、読みつがれた熊井明子の名エッセイ、伝説の『私の部屋のポプリ』30年ぶりに復刻。

目次

春のポプリ(ポプリってなあに?;立春が近づくと ほか)
夏のポプリ(十七歳が二度ある人;青い実を沈めた玻璃の器 ほか)
秋のポプリ(貝殻に浮かぶナポリ;セシリアの石の薔薇 ほか)
冬のポプリ(手ぶくろは冬の花びら;心を秘めた胡桃 ほか)

著者等紹介

熊井明子[クマイアキコ]
長野県松本生まれ。信州大学教育学部(松本分校)修了。映画監督熊井啓と結婚。長年ポプリの研究につとめ、ハーブにも造詣が深い。エッセイ、講演、生きがいをみつけ暮らしを楽しくするためのトーク講座(朝日カルチャーセンター、玉川高島屋)などの活動を行っている。1999年、『シェイクスピアの香り』をはじめとする著作活動に対し、山本安英の会記念基金(委託者・木下順二氏/運営委員長・尾崎宏次氏)より、「シェイクスピアの魅力を新たな角度から探求した業績を評価して」、第7回山本安英賞を贈られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まど

24
今年読んだ本の中でベスト3に入る素晴らしさだった。30年前のエッセイの新版だがまったく色あせることなく、優しく強い若竹のようにしなやかな熊井さんの姿に強く惹かれる。何回も読み返したい本。少女小説が好きな方にオススメします。2010/12/04

coco.

7
ポプリ研究家・熊井明子さんのエッセイ。構成は、季節ごとに移り変わる花々との日々を綴った絵日記風仕上げ。著書の連載コラムを読み、彼女の感性そのものに惹かれて以来、私も愛読者の一人。著者が引用する、影響を受けたと思わしき美しい言葉の数々は、どんな格言集よりも、しみじみ胸に響くものばかり。花を愛でた詩人の詩、詠み人の歌、花から人の有り様を見出した文筆家の一節には、様々な人間の想いが花に託されている。一頁捲るたび、生活を潤すエッセンスが一滴、零れてくる。身体の隅々まで浸透していき、馴染んでゆくのを体感できた。2013/08/14

rin

7
★★★★★…とても上質なエッセイ集。読み終わってしまうのが本当に寂しい。なんとなく昨日の続きで今日を生きてきた自分か恥ずかしくなった。少しの心がけと工夫で毎日がこんなに素敵になるのんて!!!目から鱗の素敵なエッセイでした♪2011/03/10

yamaden

6
小エッセイ集なので、なんとなく軽く読み進めることが出来ました。優しくて、上品で、知的で、かわいらしくて、紅茶でも読みながらゆっくりとしたくなるような、そんなエッセイとでもいうところでしょうか。貧乏生活のことを、赤貧ほどではないから、ピンク色のびんばふと呼ぶような洒落たセンスが素敵。貧乏もピンク色だったら、かえって素敵な気がします。2007/02/05

belle

4
2006年に30年ぶりに復刻されたエッセイ集を、2020年秋に古書市で見つけた。読書好きの著者らしく本の話題も豊富で、古本屋巡りを楽しむ一文もあった。春夏秋冬と季節に沿いながら、日常のこと、旅のこと、映画のこと、昔のこと、様々な著者の声に耳を傾ける。ポプリと題名にあるからにはもちろん花と香に筆は及ぶ。高柳佐知子さんのイラストもぴったり。自分のことを振り返ったり。静かで優しく、ちょっと背中も真っ直ぐにした読書時間。そういえばポプリ作りには乳香と没薬も必要とある。クリスマスまで2か月弱。1年はますます早い。2020/10/26

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