内容説明
古希を超えた各界の先達たちが、闊達に語る。「語るには若すぎますが」と前置きして―。各界先達たちの箴言・苦言。
目次
長岡輝子―今も発見がある賢治の深さ 美しい日本語を私も聞きたい
北林谷栄―演じ続ける“生きた”老け役 若者説教するのは耄碌の証ね
山口淑子―従軍慰安婦から届いた手紙 逸物だったチャップリン
内海桂子―還暦超えて二十四歳年下との結婚 今の男女のほうが妙ちきりん
春風亭柳昇―「一九二〇年もの」で売り出します新作落語の尽きぬ奥深さ
鈴木清順―ビンラディン氏に会って彼の死生観を聞きたい
桂米朝―上方落語の復活は一里塚 倒れるまで引退しまへん
兼高かおる―私は国際人でなく「地球人」日本も捨てたものではない
平山郁夫―自由すぎて「不自由」な時代、悩まなければ成長しない
千玄室―海外にも通じる「侘び」「寂」 登り口はたくさんあっていい〔ほか〕
感想・レビュー
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がんぞ
3
明治生れは貧困国からのしあがって、ドイツと入れ替わり非白人初の五大強国の一角となった高揚感、大正生れは支那を膺懲し横槍を入れてきたアメリカと一戦交えて見事に焼け野原にされた虚脱感…/平山郁夫は15歳、広島で小屋の中にいたが原爆の瞬間、「目の前が真っ黄色になった」瀕死…東京芸大三年で絵の才能がないと思いやめようと思ったが講師に「君の絵はこれ以上下手にならない、池の底に足がついている」と励まされた。卒業訓示「諸君の中に宝石の原石は一粒二粒しかないが、ガサッとすくった」/小野田寛郎ブラジルでの辛苦、54歳で結婚2023/11/17