内容説明
今まで単行本・文庫本では読むことのできなかった幻のエッセイを中心に斬新な編集でよみがえる全く新しい渋沢龍彦「美術論」の真髄。貴重な図版多数収録。
目次
ポール・デルヴォー
クロヴィス・トルイユ―ネクロフィリアの画家
ピエール・モリニエ―夢魔の画家
序 モリニエ頌
写真家ベルメール―序にかえて
アロイス・ツェトル―動物たちの楽園
ジル・ランボオ―あるいは永遠の裸体について
ロメーン・ブルックス―アンドロギュヌスに憑かれた世紀末
ビザンティンの薄明―あるいはギュスターヴ・モローの偏執
キリコ、反近代主義の亡霊〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
42
渋澤龍彦氏の美意識に基づいて厳選された美術評はどれも洗練されている。今回は両性具有的なローメン・ブルックス、女性賛歌に溢れた祝祭的画を描いたスワンベリ、ネクロフィリアなトルイユ、夢魔的なモリニエを知れて大収穫でした。シュルレアリスム論では当時、在命だった画家が取り上げられているのは何とも不思議だ。一方、シュルレアリスムが日本でも注目されていた時期を経験した者から語られる美術論は観る者の生き生きした様子を伝えるので芸術の門戸は高くない事を再認識させてくれる。それにしてもエルンストの結婚歴が豪華すぎやしない?2026/06/08




