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内容説明
マネーゲームに明け暮れるディーリングルームを抜け出しアジアを歩いて見えてきたものは。第七回蓮如賞受賞作。
目次
1 人民の無可有郷(「東方紅」はもう歌わない;ハロー!バンカー;江青は男か女か;寺院で雀を売る経済学)
2 激昴する神々(テリブル・マザーの劫罰;彼らは自身のために泣く;墓に行くまでそのままか;かの街にアザーン流るる日は)
エピローグ―グローバリズムの彼方へ
著者等紹介
関岡英之[セキオカヒデユキ]
1961年、東京生まれ。1984年、慶応義塾大学法学部卒業、都市銀行入行。約14年間勤務ののち退職。2001年、早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
ふむ2024/04/08
イカカイガカ
3
近年は保守論壇界でも活躍する著者だが、2002年に刊行された処女作となるノンフィクション。中国、ベトナム、カンボジア、インド、イラン、サウジアラビアなどを訪れた旅の中で、感じた思い、受けた衝撃を瑞々しく描いている。後半はイスラム社会を丹念に描写しつつ、アメリカ的価値観への画一化である「グローバル化」に追随する日本に警鐘を鳴らす。〈強者が一人勝ちして敗者を一顧だにしないアメリカ的合理主義には、底知れない精神の荒廃が胚胎しているのではないだろうか。(中約)市場原理主義の輸出など願い下げである〉。良書である。2017/01/11