内容説明
華麗な“絵”の饗宴。30年にわたるアナーキーでパワフルな美術批評を集大成した空前絶後の交遊録、奇人伝。
目次
共演する空間へ―中西夏之
感性の耳―80年代の中西夏之
神は死に、人間は死に、そして犬は死んだ―吉野辰海
ねじれ犬 水中曲雲の巻―吉野辰海の水犬について
母なるメランコリア―清水晃の黒について
雨の日は電車で蟇と―井上洋介の散歩
ゲニウス・ロキの喜怒哀楽―井上洋介の「木版東京百画府」
風の彫刻家あるいはグリコのオマケ―秋山祐徳太子回顧展のために
惨劇の祝祭空間―谷川晃一
終りなき南北戦争―谷川晃一の南下衝動〔ほか〕