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内容説明
性被害に遭った一女性が、想像を絶するPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみながらも独力で回復への道を切り開いていく、痛ましくも勇気あふれるノンフィクション。蓮如上人滅後五百年記念ノンフィクション文学賞第四回蓮如賞佳作。
目次
1 リディベロップメント(再建)
2 インパクト(打撃)
3 PTSD症状
4 メモリー(記憶)
5 道はあくまでも迷路であった
6 回復
7 その後にはなにがやってくるか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきらぱ
29
小谷野敦さんのレビューを読んで。 ちょうど映画「SHE SAID」を観たばかりでもあるので性犯罪被害者の深く深く抉られた傷の癒えない感覚がこの本でも実感できた。この作者は加害者だけではなく周囲の心ない人達などによる被害も受けるがとにかく知的、そして家族も温かいのでそこが拠り所だった。その後PTSDの日本での治療は医学的に進歩したのだろうか。わずか25年前でこれでは頼りなさ過ぎる。2023/06/19
こるり
3
理不尽な暴力の被害を受けた心の打撃は気持ちの持ちようや過去のことで水に流せるようなものではないということがよくわかる2008/11/24
エミちん
1
普段の生活の中の何気ない選択によって人生を壊されるかもしれない恐怖。 この本を出版することは彼女の言葉で言うと「社会活動」ではあるが、彼女自身の救済のために書いた本でもある。 【ネタバレ】この本を読んで何より辛かったのは、初めての、そしてきっと最後であろうセックスがレイプだという現実です。2013/01/22