内容説明
もう二度とこの躰を医療局に使わせたりしない。シュイの身代わりとなったジャウの運命は?完結直前!最期の闘いがはじまる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
84
謎に明るさが射したと思えば、新たな謎が生まれてきます。解ける筈なのに、迷路の中に彷徨うような感覚になりました。種族や性別などがどんどん混沌としていきます。シュイにとってイオはイオなのかミンクなのか。色々な事柄が交錯して行く中で絶対なのはシュイの階級の低さと、そこに抱える孤独な想いのように思えます。今まで考えてこなかった性別のことが突きつけられることで、最大の問題を投げかけています、最終巻でどう締めるのかが読みどころですね。2016/01/11
凪織
14
読めば読むほど謎が解けていっているはずなのにわからなくなっていく。どんどん路地裏に迷いこんでいくよう。種族に性別、何が何やら混乱してるけど、続きが気になってとめられない。最終巻はどう締めるのか。長野さんの作品は読み手(書き手も)と登場キャラクターの距離感が離れていて、あまり特定のキャラを好きになるということがないのだが、今回に限って気になるな、好きかも、というキャラがいたのにこの巻でまさかの退場…!この世界だと次の巻でちゃっかり復活しててもおかしくはないけれど、物語の残りを考えると難しいだろうなあ。2015/12/01
灰音
4
今回はジャウとの関係が明らかにイオとミンク… ちょっとつらい巻でした。。2023/01/01
NayutA
4
『新世界』といい『テレヴィジョン・シティ』といい、情緒の乏しい(ように見える)、体温を感じさせない人物たちが多くて、彼らに対する憬れを少なからず持っているのだけれど、そういう彼らが抑えきれずに溢れさせる感情にはなおさら惹かれてしまう。2011/07/12
ゆうゆう
3
読み終わった後、ふぅ~っとため息です。頭の中がごちゃごちゃですが…何か切ないです…最終巻ですっきりするかな!?2014/04/23