内容説明
退屈な日常とおきまりの未来の間で過熱してゆく少女たち…女の子の“独創的な暴力”の日々。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リッツ
31
同級生の肌触りや体温、教室の匂いと共にあの頃独特の世界が溢れてきて参ってしまいました。山場はもはやホラー、ねじ曲げられ作られていく空気が苦しくて放り投げたくなった「学校ごっこ」恐い!夏の出口で少し持ち直し。2018/06/26
ぶんこ
25
気持ちの良い本ではありませんでした。 どうしようもなく気に食わない子をいじめてしまう子。 何もしたくない、決めたくないからと自殺をしようとするカップル。 無気力・無感動な子達。 ジワジワと怖い。2015/01/06
黒猫
22
学生時代を思い出します。角田光代さん初期のノスタルジック溢れる作品。気づけばあっという間に時間は過ぎ去り、クラス替え、進路、友人関係などで悩んでいたあの頃を忘れてしまっていました。閉塞感溢れる日常から抜け出したいと思っていた小中校時代が今では懐かしく思えるんだからつくづく人間は無いものねだりする生きものなんだな。「夏の出口」が個人的には一番良かった。ケータイもネットもまだ普及していない時代の背伸びしたい女子高校生たちの夏休みを描いた作品です。2018/11/11
さなごん
17
改めて見るとこの表紙ひどいな。中学生のいじめ、ことばがない。最後のはわかるような感じ2016/08/27
青雲空
6
どこで読んだか覚えいないのだが、いくつかの話は読んだことがあった。思春期女子の閉塞感を描かせるとうまい作家と思う。2018/08/14