内容説明
東京、パリ、ロンドン、京都、モスクワ…世界の街々で魅せられた美女たちとの出逢い。時の流れを超えたロマンスの遍歴。
目次
第１周（東京―大名の小姫君；モスクワ―前衛的貴婦人 ほか）
第２周（ヴェネチア―女騎士的冒険家；古河―八犬伝の姫君 ほか）
第３周（奈良―古都と生霊；インターラーケン―注射のあとの心得 ほか）
第４周（ニューヨーク―匿名と縞馬；箱根―木は森に隠せ ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くり坊
1
本書の「あとがき」は、だいぶ「くだけた」感じの「茶目っ気」たっぷりで愛想がよく「どうぞ本書で楽しんでいって下さいましな！」という威勢のよさがあったので、これが本当に中村真一郎の著作なのか？と一瞬疑ったが、目次にちらりと目を通してみると、たしかに「双六（すごろく）」を真似た文章の構成になっており、読者は、一コマづつ、ページを進んで、男性として、異性との様々な経験を読書で重ねてゆく趣向となっている。面白い「読み物」である。再読向きではないが、一読に値するとは思う。2024/11/10
