漱石論―鏡あるいは夢の書法

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漱石論―鏡あるいは夢の書法

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  • サイズ B6判/ページ数 371p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309009117
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

ニーチェ、マルクス、フロイトの同時代人として生き、夢に憑かれ、鏡と女の変容を描き尽くそうとした漱石。気鋭のフランス文学者による作品世界の徹底的な読解をもとに提出された全く新しい漱石像。

目次

この本はいかに書かれたか―あるいは“温度差”の発見
熱力学的ディスクール
夢の書法
漱石的風景を読む
フロイト的地勢図を読む
鏡と女
漱石双籍・送籍・僧籍という署名
機知とユーモア
Esの発見―『道草』という強度
「父の名」と翻訳―『三四郎』を読む
性愛の紋章学―新聞小説としての『それから』
「声」の検閲―『こゝろ』の話法を聴く

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

wanted-wombat

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ルネ・ジラールの論に否定的であったが、その反論は無理があると思った。「欲望が他社の欲望の模倣ならば、最初の欲望は如何にして生まれたのか?」と著者は言うが、実際に彼(女)が欲望を抱いている必要はないのではないか。つまり、他者が欲望していると「私」が認識することによって「私」は欲望を抱くことだってあろう。というか、そういう勝手な思い込みって意外と多いと思う。温度差によって、漱石を読みとくという視点と手際は非常に面白く読んだ。ただ、精神分析的読みが今読むとなんだか野暮ったいような気がする。2013/10/31

masasamm

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漱石の小説には「鏡」や「夢」がよく出てきます。その理由が知りたくてこの本に出会いました。蒸気機関などの熱力学へのパラダイムチェンジとの関連から、おもしろい考察がなされています。すぐに再読しています。2024/02/17

N

0
激烈に面白い2018/10/19

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