千年の山の太子―北条幻庵青春伝

千年の山の太子―北条幻庵青春伝

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  • サイズ B6判/ページ数 339p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309008790
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

戦国乱世の始まりを告げる応仁の乱から十余年、関東の制覇を目指し着々と布石を打つ早雲に末子・菊寿丸(後の北条幻庵)が生まれた。武将としての道を歩む兄たちと異なり、箱根権現に泣く泣く弟子入りさせられた鬼子の辿る数奇な運命…。だが早雲には知られざるもう一つの血脈と夢があった。箱根の天狗や山人、木地師やくぐつたちに守られ助けられて成長する少年。やがて舞台は混乱の京都へ…。若き日の山本勘助らとの友情と敵対、〈太子伝説〉の解明などを通して、古代から脈々とつづく〈漂泊民〉の、隠された闇の歴史を掘りおこしながら、若き幻庵の自己発見への青春遍歴を描く異才の待望の伝奇歴史ロマン。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hagieen

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早雲の末子として生まれた菊寿丸は、兄たちのように武将としてではなく、箱根権現へと弟子入りさせられる。 不満を抱く菊寿丸だったが、それには早雲のひとつの夢が託されていた。 北条幻庵に興味を持ち本作を見つけた次第だが、氏綱や氏康に比べると地味な展開にならざるを得ないが、戦国小説というより伝奇小説的なアプローチは自分の好むところ。天狗や山人、くぐつなど流浪の民との関わりや、後にライバル陣営の重臣になる山本勘助や太原崇孚(たいげん そうふ)との友情と別れなど「軍配者」シリーズと通ずるところもアリ。絶版の模様。2018/09/30

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