文芸スペシャル<br> セックスなんてこわくない―快楽のための7つのレッスン

文芸スペシャル
セックスなんてこわくない―快楽のための7つのレッスン

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  • サイズ A5判/ページ数 227p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309008462
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0095

内容説明

SEXの常識をかたっぱしからひっくり返す、ライブ感覚あふれる感動のレッスン。今世紀最後の性革命。

目次

レッスンのまえに
AVギャルはフレディの夢を見るか?
フェラチオのフェノメノロジー
エレクトのエコロジー
マドンナのSEXをさがして
オナニーのオートポイエーシス
サディズムのサイバネティクス
マゾヒズムのマテリアリズム
レッスンのあとに―ここからきっと何かが始まる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

106
読友さんが読んでらしたので、私も手に取りました。タイトルがなかなか刺激的ですが、本書は「性」について真面目に考察したもの。お馴染みのフロイトからフーコー、ホラー映画からマドンナまで幅広い切り口で「性」について語っています。特にホラー映画とアダルトビデオを巡る考察は面白く、興味深く読みました。「性」については誰もが関わる問題なのに、勉強したり考える機会が少ないのでこういう本はとても勉強になります。本書を読んでフーコーにちょっと興味がわきました。いつかフーコーも読んでみたいです。2017/09/06

fishdeleuze

19
タイトルや表紙の文言はずいぶん煽った印象があるが、読んでみると若者を対象とした啓蒙書として、セクシャリティーや欲望、快楽について、現代思想・哲学を随時引用、言及しながら軽やかに説いていて好感が持てる。また、人をセックスという呪縛から解放しようという意思は賛成だ。2017/01/25

王子

5
表紙はいかがわしいけれど、実際はセックスについて真面目に語っている本です。特に、出産に結びつく生殖としてのセックスだけを神聖化せずにセックスを脱中心化していくことが性からの解放になるのだ、という議論がおもしろかった。セックスについて真面目に考える場合に手助けになるし、現代思想の入門にもなる。読み物としても普通におもしろい。隠れた名著です。2017/07/27

ほしの

5
大学に入学する直前の3月に読んでいられれば(それ以前だと早過ぎる気がするしそれ以後だと入学前に読んでいられればと思うはず)、学生生活を快楽フルに過ごせたかもと思わなくもないけれども、みたいなことを思いつつ、とても面白く読んだ。視線と可視性。エレクトのエコロジーの章。マゾヒズムについてはドゥルーズを読んでみたい。中動態的なセックス。身体への感じ方が変わる。性からの解放。脱ペニス中心主義。生権力。ドゥルーズ(とガタリ)多め⁈ ヘテロな男向けの話が割と多い気がする。それは恐怖の克服が企図にあるから⁈2017/07/08

♨️

2
読書会で読んだ。自分自身が「まともな人」であるためのものとしてセックスが目的化、目的のためのものとして一元化されていってしまうと、僕たちにとってセックスは楽しくなくなってしまうし、そこでの自分自身の快楽や、他人との関わり合いというものもなくなっていってしまう。そうではなく、「まともな人でありたい」という欲望を追求することをやめて(ここに技術が関わってくる)、その中で、どうやったら快楽を得られるかと試行錯誤していく方向に、セックスを開いていくことの重要性を説く。2021/10/20

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