目次
第1章 白いさよなら
第2章 このまま
第3章 さらっておいで
第4章 ひらひらと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hakootoko
6
「てのひらを広げることから思い出せ受けとめるため抱きしめるため●広すぎる憂いもあるか草原の牛の真上にいつまでも雲●寝不足のまま秋風を受けしときふと寄りかかるひとりが欲しき●空なんかなくても同じ夢一つ育まれないビルの中では●守られて生きることなど望まぬに守りたがりの守る世にいる●近道を知らぬわれらに金銀のネオンまじりの雪降りかかり●紋白蝶追いつけなくて戻り来るそのくちもとに残りたる笑み●すぐそこで消える風ゆえあたたかくなごり惜しげに髪を梳くのか●アジサイをまねて集えど明日にはみなひらひらと飛び立つらしき」2024/12/12