エンドレス・ワルツ

エンドレス・ワルツ

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  • サイズ B6判/ページ数 149p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784309007465
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ジャズ界の異端児、阿部薫。作家であり女優であった、鈴木いづみ。傷つけ合いながらも互いに激しく求め合った男と女の凄絶な愛の軌跡。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ブルームーン

26
70年代を生きたサックス奏者と作家の破滅的生活を描いた作品。読んでるだけで苦しくて痛々しい。さらにこの二人が実在の人物だったという事を後から知ってビックリ。短い小説なのに読後ぐったり疲れた・・・。2015/02/27

まーく

3
図書館の今月特集「受賞作品」の1冊にあったので何の前知識なく読んでみた。退廃的な生活に生きる女と男の異常とも云える日常を描いた作品で、純粋な愛とは何かを垣間見せながら、物語は激しく感情を揺さぶりながら進む。わずか150ページにも満たない文章なのに、この読み応え、読後感は、著者の研ぎ済まさせれた執筆力がなせる技なのか?終わり方も良いとも悪いとも判断がつかず、ただ、この物語には似合っている。2017/01/14

mizuhonomio

2
鈴木いづみと阿部薫の物語。自分は二人とも存じ上げないが、読んでいて、本人が書いているのではないか、と錯覚するぐらいだった。 「自分の音が自分だけに鋭く突き刺さってくる絶対的な孤独を見た」(阿部薫)/「あなたは、ただの頭でっかちの音屋に過ぎない」(鈴木いづみ)/「カオルが必死に一音一音を拾い、拾った音を破壊されているのがわかった。(略)余韻の中に音のかけらだけがわずかに震えながら、亡霊のように漂っていた。その亡霊こそが、カオルの音だった」

たまぞう

1
1970年代、川崎の土手では犬の死体が腐りかけ、立川の空では米軍機が轟音を飛ばし、新宿の路上では一夜限りの男女が朝日の下で眠りこける。読みながら、そんな時代の空気感が終始ツンと臭ってきてヒリヒリした。でもそれ以上に、まるで出会った瞬間から破滅を育みあっているような二人の、異様な愛憎のもつれが強烈だった。酒と薬、化学的に汚染された男女。欠落感を抱えた者同士、いつも愛されることを夢見る大きな子どもたち。かさぶたが癒えるたびにまた剝がし、何度も何度も傷つきなおしているような痛々しさで、救われない。2026/04/30

yoyogi kazuo

1
日本のシド&ナンシー或いは共依存DVカップル。彼らほど有名でもドラマチックでも詩的でもないが似たような地獄或いは妄想天国に彷徨っている男女は今の日本にも数多存在する。島尾敏雄の「死の棘」にも思ったが。読売新聞記者の娘がグレたのと病的ナルシズム男の<破滅的>恋愛物語なんてものには拙者は完全に不感症であり何のシンパシーも覚えないのである。二人の娘が立派に成人されているようなのが救い。2022/10/30

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