内容説明
パリの詩人ボードレールの生涯を軽妙な筆致でつづった、本邦初の本格的ボードレール伝。大仏次郎賞受賞。
目次
パリの詩人ボードレール
詩人の生れたオートフイユ町
ボードレールの家系
文学的交友の始まり
文学的ポエーム
ジャンヌ・デュヴァルとの出会い
二月革命とボードレールの言動
「ボードレールのパリ」探訪
エドガー・アラン・ポオに心酔
ボードレールとサバチエ夫人の関係
『悪の華』が生れるまで
『悪の華』の反響と訴訟事件
パリのワーグナーとボードレール
アカデミー・フランセーズ立候補の謎
ボードレールと若い詩人たち
レオン・クラデルのこと
詩人の死
付録（ボードレールのインド旅行；文学的ポエーム；ボードレールの財産；「金髪の女」について）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
azur
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ボードレールの評伝を何か一冊読みたいと思っていたところ、この本が最適だったと思う。当時の時代背景、世相、事件、有名人等にも適度に脱線しながら詩人の人生を丁寧に辿る構成で、専門家が一般向けに書いた本の模範のような読みやすさ。活版印刷の本を読むのはものすごく久しぶりで、活字の見た目や紙の表面の手触りなども堪能した。2017/06/16
