内容説明
おれ、見ちゃったんだ。誰かにそう言われた少年は、未だ見たこともないものに心動かされ、探究の人となる。そうやって、少年はダメになるのである。ほとんどくるまの通らない深夜の国道で黙々と手を振り続けている薄っぺらな機械人形「安全太郎」。熱望に応えて贈る奇才・小田嶋式エッセー集。
目次
1 無為について(世界ハッカー会議;ミヤザキの部屋;説教おじさん ほか)
2 嘘つきについて(本棚;ネギ畑;シンメトリー ほか)
3 後悔について(エアリア;ハイドロポリス;ツムラ・イリュージョン ほか)
4 用事は明日、あるいは酩酊について(安全太郎;がんこ;カサヤ;ワン;敗北 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はあびい
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SFアドベンチャーに、エッセイを載せられていたとは。知らなかったです。2012/10/02
聖月
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偶々、読書中の本の著者の死亡記事が今朝の紙面に。追悼記事まで載っていて、著名人だったのだと知る。最近偶々ハマり始めただけで、再度Wikipediaも見たりした。書き散らしたような文章ながら、考えるヒントになる本書である。昔、小林秀雄の「考えるヒント」は、難しすぎて全然ヒントにならなかったが、本書は色々考えさせられる。黒人の握った寿司を食べたいか。危なっかしいヒントである。人種差別だよと言っても、じゃあ白人の握った寿司は食べたいかと問われると、日本人の根っこの部分が見えてくる。読後、ボートp^プルを調べた。2022/06/25