ホーロー質

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  • サイズ B6判/ページ数 421p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784309006659
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

閉ざされ、一様化した現代の言説空間のなかで、思考することを深奥から問いなおす、渾身の批評。

目次

「書くこと」の非人間性―中野重治の戦時期の経験をめぐって
補論 モラルについて
戦後批評について
「外部」幻想のこと
うすっぺらな世界
ラディカルの現在形
帰化後の氏名―ひとはどのようにして「日本人」になるか
ヒロヒトと呼ばれた天皇の死に
「敗者の弁」がないということ
背中の効用
33年後の「都留重人」―1957年に「アメリカ上院での喚問」考
言い忘れたことが忘れられないということ―零落した戦後に寄せて
図像と巡業―「天皇崩御」の図像学
付論 号外の研究―「暮しの手帖」方式による五大紙「商品テスト」
「不可能性の文学」のリアリティ―埴谷雄高
万延元年からの声―大江健三郎
不思議な、森を過ぎる―村上春樹
壁のまえの苦笑―富岡多恵子
「小市民」の眼―安岡章太郎
落下者の呟―青野聡
折り返し地点を過ぎたアメリカ記述―石川好
ボタンの位置―鮎川信夫
石膏の金鶴泳
サンチョ・パンサの高貴
深沢七郎氏の死