異水

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異水

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784309006284
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

香港、宇都宮、大阪…ただ希望を喪うための少年の彷徨。密航の失敗、そして兄の許での苦い日々を描く「陸の眼」、大阪への逃避行とその挫折を綴る「異水」を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

CHRONO

1
4人を射殺した死刑囚が獄中で記した自伝的な1冊。常に他人の考えを悪いほうに想像し、自分を追い込んで、そこから逃げ出す主人公。幼少期の環境の劣悪さがマイナス思考を染みつかせてしまったのだろうか。先に読んだ獄中日記に出てきた宅下げされた本が文中に登場。まさにこの小説を書いているときの日記なのだと実感する。小説ではあるが、後半の舞台となった職場の米屋(明治創業の老舗)が現在も営業しているところにも現実とのつながりを感じる。米屋のサイトにこの本の紹介もあるので是非。2023/08/08

読み人しらず

1
永山則夫が死刑囚に至る迄には幾度となく転換期を通り過ぎていたのだろう。 連続射殺魔になるべくしてなったとは思えない生き方である。2021/10/26

1
私小説だろうか。彼の気持ちはどん底に落ちた人にしか理解できないのではないだろうか。物語は「開放」を求めて突拍子もない行動に出るシーンから始まる。ここで注目したいのが、冒頭に登場する外国人たちが皆関大な”良い人たち”であること。著者は異国に理想の世界を重ねたのかもしれない。しかし中盤以降は現実に苦悩する主人公が描かれる。どうしようもならない家族との関係。転々とする仕事。ついには心許した人とも関係が拗れ物語は終わる。事実、この後殺人を犯すまで3年の空白がある。一度落ちたら努力は報われない。これが社会の現実だ。2018/08/07

ヤマダ キヨシ

0
☆☆☆☆☆2017/08/28

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