内容説明
説話が伝える僧俗の往生、現代の日常ににじむ死。時間を、生と死を果しなく超境し小説の可能性を尽した大作。今昔の死と生を往還し文学の無限なる深みへ臨む。
感想・レビュー
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葛西悪蔵
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間違いなく傑作だと思う。言葉の限界に挑んだ類い稀な文学の１つの到達点かと。著者自身と思われる話者が語る古今東西の往生録から浮かび上がり消失していく幻想と現実、生と死の境界線。正直、今の自分ではまだまだ読みが浅いだろうしこの作品を語るに足りる言葉と頭を持たないのが残念だ。2011/04/06
