少年アリス

少年アリス

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  • サイズ B6判/ページ数 156p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784309005454
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

夜の学校に現れた迷いの園、中庭の噴水で季節がすれ違う時、秋の使者が運んできた。群青天鵞絨色のメルヘン。第25回文芸賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

14番目の月

40
とても不思議で美しい物語でした。 アリスと蜜蜂、耳丸の冒険譚。 夜の教室、石膏の卵、蛍星の提灯、誰もいないはずの理科室から聞こえる授業の気配、群青天鵞絨の天幕、生まれそこないの少年たちの星や月の付け替え。 「皆さん、森の実生の中には、私達が決して食べてはいけない実がある事をご存じですか」秋の使者が迷子にならないためである。 2018/01/14

NAO

39
再読。長野まゆみのデビュー作。噴水池の端を飛び交う蛍星。捕まえた蛍星を入れた烏瓜の提灯。石膏の卵。群青天鶯絨色の天幕に貼りつける星々。擬古的な漢字の多用によって作り上げられたノスタルジックで幻想的な世界は、作者が強く影響を受けた宮沢賢治の世界を彷彿とさせる。絵画的で、繊細で、文章に色気があって艶っぽく、人間界を超越した妖しげな雰囲気は、泉鏡花に通じるところもあるか。2015/12/18

るんるん

33
夜空や闇夜にさえ素朴な彩りを感じる。夏の終わりから秋にかけてせっせと星空の天幕を取り替える鳥たちのお仕事。空を見上げたとき物語を描けばアリスが遭遇した不思議な景色と出会えるかもしれない。文章の漢字にレトロ感があって文字を楽しく観賞。たとえば、翠緑色ののみもの曹達水など。夏の日の郷愁の趣をそえている。アリスと蜜蜂の心のひだも澄みきっている。他者に映る自分を意識して内省を知る少年たち。彼らのゆらめきが静かな情景のなかにみえてくる。冒険の余韻を残す帰り道も好き。改造版のほうもいつか読んでみたいな。2016/01/21

紅香

32
長野まゆみさんのデビュー作。烏瓜の提灯。螢星。。夜道、いつもと違う月が出ていると銀河鉄道のあの夜に通じているのではないかと期待と不安で胸がきゅっとなるあの感じ。月の溶けた曹達水を飲み干し、空間を捻らせ微炭酸の世界へ。無重力な浮遊感と美しさ、静けさと素朴なレトロ。デビュー作からして確固たる世界観。『蜜蜂は夏にしか曹達水を飲まないことにしていたがアリスも同類だった。それが正しい曹達水の飲み方というものだ』ただ甘いだけじゃない。気泡が弾けて日常の澱を洗い流す効力を持つ。銀河鉄道のあの夜を感じたい方におすすめ☆2015/07/19

もも缶

23
引き込まれて一気に読んでしまいました。透明感があり、雰囲気がある綺麗な文章。すごく幻想的でした。物語を通してアリスと蜜蜂が精神的に成長していく様子が良かったです。次、改造版がどのようになっているのか楽しみにしつつ読もうと思います♡2012/10/08

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