四万十川―あつよしの夏

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  • サイズ B6判/ページ数 177p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784309004914
  • NDC分類 913.6

内容説明

大自然に生を学ぶ少年と、その家族の貧しくも輝やかしいひと夏。人間のきずなを問いかえす感動名篇。文学の始源を甦らせる本格派新人誕生。62年度文芸賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はなうさぎ

8
四万十川を舞台に家族や友達との出来事を通し、主人公(篤義)の成長を描いた物語。会話が方言で書かれているので、少し読みにくく思いのほか時間がかかった。1987年に書かれた本の為か、篤義の成長を描く中に、バブルに向かって突き動かされていく時代の流れをも書き込んでいる。著者は、そんな世の中に父親の言葉を借りて釘を刺しているように思う。ともあれ人はたくましく、また成長するために踏み出す一歩は、今も昔もあまり変わらないものだなという思いを強くした。着地点は郷愁を誘う。最後の数行にこの物語が集約されているように思う。2015/06/09

スターライト

5
高知に住む五人兄弟の次男(上に長男と長女がいるので、上から3番目)である篤義の小学3年生の一学期から夏休みが明けるまでの、彼の心の成長を描く。二つのエピソードがあり、最初は家で飼っている雌猫のキィが生んだ黒猫のクロが間引かれないようにかばう姿を、後半はクラスのいじめられっ子の千代子への同情が、自分もいじめられるのではとの思いから葛藤する様子が展開する。おとなしくて、自分の気持ちをうまく表現できない少年を思わず応援したくなる話だった。2024/03/24

Yutaka Matsuzawa

2
子の成長は親にとって嬉しくもあり、少し寂しくもあるのだな(想像)。あーまた猫飼いたい。2013/12/23

ええやん!朝活!

1
主人公の少年が自分の言葉で気持ちを整理しながら、小さな成長をしていくひと夏の物語。青春小説でもなく児童文学というわけでもなく、大人になった今からだからこそこの成長や心の強さというものを感じられる気がします。2024/04/14

クルーズ

1
いじめに向き合う子供の微妙な描写がたまらない。是非子供に読ませたい。2017/05/06

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