出版社内容情報
《内容》 近年，わが国でも各種の皮膚悪性腫瘍が頻繁にみられるようになった。これらの悪性腫瘍を正確に診断し，適切に治療することは皮膚科医の重要な任務である。
各悪性腫瘍患者の属性，病型，進行度，治療内容，予後などを一定の規約のもとに記録しておくことは，各腫瘍・各病型の生物学的特性の解明や治療成績の比較検討に欠かすことができない。現在，多くの学会・研究会が各臓器の癌取扱い規約を編集，刊行しているのは，そのような趣旨からである。
皮膚の悪性腫瘍に関しては，発生する腫瘍の多様性と複雑な病型分類のためもあってか，これまで規約集刊行の動きはみられなかった。日本皮膚悪性腫瘍学会はその重要性を認識し，本取扱い規約を編集，刊行することを企画した。
《目次》
1）序 論
2）解剖学的事項－領域と所属リンパ節
3）各 論
・悪性黒色腫
付表1：悪性黒色腫症例登録用紙（案） 付表2：悪性黒色腫に対する化学療法（生物化学療法も含む）のデータ
・有棘細胞癌
付表：有棘細胞癌症例登録用紙（案）
・基底細胞癌
付表：基底細胞癌症例登録用紙（案）
・乳房外Paget病
付表：乳房外Paget病症例登録用紙（案）
・皮膚付属器悪性腫瘍（毛包癌，脂腺癌，汗腺癌）
・Merkel細胞癌
・肉腫
・悪性リンパ腫
付表：菌状息肉症，sezary症候群症例登録用紙（案）
4）固形がん薬物療法の効果判定基準
5）悪性腫瘍に対する臨床試験のあり方と評価法
6）疫学・統計処理の知識
7）本邦における皮膚悪性腫瘍の疫学的データ
8）薬剤一覧表
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