出版社内容情報
《内容》 第2版のおもな改訂点
1)第1版が世に出されてから今日に至るまでの生殖医学・医療技術の進歩を総括・収録するとともに,どこまでが標準的な方法として評価・採用が可能かについて,日本不妊学会としての基準を明らかにした。
2)日本不妊学会は,目下,生殖医療指導医制度を検討中であるが,指導医を認定する場合,医師が具備すべき最低限の知識と技能を評価する基準を示した。
3)非配偶者間の生殖補助医療制度の発足を前にして,生殖医療の現場での対応に,不妊学会としての指針を提示した。
《目次》
■総 論-歴史的展望と今後-
■生殖医療技術のガイドライン
配偶者間人工授精(AIH)/非配偶者間人工授精(AID)/体外受精・胚移植(IVF-ET)/顕微受精/卵管内移植(GIFT/ZIFT/
PROST/TEST)/胚盤胞移植/Assisted Hatching/ヒト精子の凍結保存/胚凍結保存/卵の体外成熟(IVM)/精子・卵・胚の研究(限界)/精子採取法1.正常射精精液よりの精子採取法2.逆行性射精の精子採取法(膀胱内の精子回収)3.射精不能症(性交またはマスターベーションで射精不能)からの精子採取法/排卵障害に対する排卵誘発/ARTの調節卵巣刺激法/OHSSの診断と治療/内視鏡検査と治療1.子宮鏡・卵管鏡2.腹腔鏡
■現況と問題点
現状のエビデンスに基づくARTの適応1.卵管因子2.男性因子3.免疫因子4.機能性不妊の取扱い-原因不明不妊-/遺伝カウンセリング/受精卵の着床前(遺伝子)診断/卵細胞質移植と核移植/クローン技術/卵および胚のdonation/代理懐胎/減数(胎)手術/X・Y精子の選別/HIV感染精液の洗浄による人工授精・体外受精/性同一性障害症例における生殖医療の可能性
■日本不妊学会生殖医療従事者資格制度
■付 録
日本不妊学会理事会・倫理委員会の見解および報告/日本産科婦人科学会会告/略語一覧