内容説明
今までの外来診療は、全部間違い!コミュニケーション能力とか、性格とか、一切関係なし!患者さんのココロを掴むとっておきの初診メソッド。一流だけが知っている逆説の臨床哲学。
目次
1 今日も外来が憂うつな医師たちへ(さぁ、外来診療について語ろう;なぜ「また来たほうがいい」のか ほか)
2 病歴聴取が苦手なあなたへ(患者さんを呼び出したら;患者さんの望んでいることを知る ほか)
3 治療という「施し」を考えよう(仮説の立てかた;検査という道具の使いかた ほか)
4 「また来たい」と言われたい(またあの先生のところに行こうと思ってもらうために;外来診療の名残)
著者等紹介
國松淳和[クニマツジュンワ]
1977年愛知県生まれ。内科医。日本医科大学医学部卒業後、国立国際医療研究センター膠原病科、同センター総合診療科などを経て、現在は医療法人社団永生会南多摩病院総合内科・膠原病内科に勤務。リウマチ専門医、総合内科専門医。不明熱や不定愁訴、ニッチな病態などの難しい症例を多く診てきた経験を通して「臓器不定科」を自称するようになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Iwata Kentaro
7
献本御礼。「哲学」なのかはよくわからないが、外来診療方法論は大事。そして、それは「べし」で終わらない語られ方だ。2020/05/15
Asakura Arata
6
学会の書店売り場で買った。主に身体科の若い先生向けに、外来哲学について書かれた本であるが、とても参考になった。身体科だと外来より入院のほうが距離が取れるというのは、それだけ身体的具合が悪いので、当然だよな。精神科は逆の場合が多いが。2022/06/25
まるよし
3
漠然と感じていたことが、言葉で具現化されていてスッキリ!私も扉が閉まるまで、患者さんの方を見ています。最後にチラッと見る人いるんですよね。 やっぱり医業に演技は必要です。大きな声じゃ言えませんけど。ほかの医者とちょっと違うだけでプライオリティなんですよね。これは学生さんに大きな声で言いたい。2021/11/18
イキュア
1
メインは医師向けの書籍だか、その他の医療関係者が読んでも参考になる。患者を上手くその気にさせるようなタイトルだか、中身は自己啓発本(作者談)。患者との関係を登山客同士に例え、同じ目的に対して、適度な距離感を保ちながら向かっていくのは、いい例えだなと感じた。2022/03/26
とある内科医
1
深い本。一読しただけでは行動は変わらない。今後繰り返し読む度に新たな発見がありそう。