開業医のための循環器疾患-紹介のタイミング

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  • サイズ B5判/ページ数 275p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784307101219
  • NDC分類 493.4
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》  的確な臨床診断(clinical decision making)は専門施設に搬送された患者さんに対してと同様に,第一線の診療所でもなされなければならない。自分の能力の範囲で対処した後,どの施設にいつ,可能ならどの医師に紹介するのかまでを,事にあたり迅速に決定する必要がある。開業医は入院先を決定するにあたり,患者さんの希望を尊重することはもちろんであるが,十分に病院の特徴,内容レベルを説明し,イニシアティブを取ることも,ときには必要である。
 本書はかかりつけ医として著者が日常診療でその症例をどのレベルまで理解し,どのような初期治療をなし,そしてどのようなタイミングで専門医に紹介したかを述べた。これまでの専門医への紹介状を見直し,今後専門施設の診療に少しでも役立つ診療情報提供書を送るためのマニュアルともいえる。    

《目次》
■不安定狭心症および異型狭心症
冠動脈疾患/左前下行枝単枝病変/中高年齢スポーツ選手に起こった労作性狭心症(経時的変化を中心にして)/PTCAの適応基準から外れる不安定狭心症/異型狭心症と冠攣縮性狭心症/意識喪失をきたした異型狭心症/症状の軽い狭心症/インターベンション後再狭窄をきたした症例/母子ともに冠動脈病変にインターベンションを要した症例(家族性複合型高脂血症)
■心筋梗塞
急性心筋梗塞/冠動脈再建までの時間の長い症例の経過/リスクファクターなしで起こった心筋梗塞/心室頻拍(ventricular tachycardia;TV)の症例にどう対応するか/院内で発症した心内膜下梗塞/急性冠症候群の経過で紹介が遅れた症例/発作前のリハビリテーションが心筋梗塞に及ぼす影響/心エコーで心筋梗塞を疑った症例/左冠動脈主幹部(left main coronary trunk;LMT)病変
■非閉塞性肥大型心筋症(HNCM)
心筋症/胸痛を主訴として来院した非閉塞性肥大型心筋症(虚血性心疾患合併例)/非閉塞性肥大型心筋症の経過中発生した失神発作/高血圧症と非閉塞性肥大型心筋症の合併
■閉塞性肥大型心筋症(HOCM)
閉塞性肥大型心筋症/不安定狭心症を疑った症例
■拘束型心筋症および拡張型心筋症
拘束型心筋症(restrictive cardiomyopathy;RCM)はどのような疾患なのか/左室の収縮力の低下を呈する心筋症/拡張型心筋症と喘息の合併/当院における心筋症のまとめ
■左心不全
心不全とはどのような状態を表すのか
■右心不全
左心不全(left sided heart failure)と右心不全(right sided heart failure) の鑑別
■不整脈
心室性期外収縮の診断と紹介のタイミング/電解質異常による不整脈
■WPW症候群および発作性心房細動(PAf)
頻脈性不整脈/発作性心房細動(paroxysmal atrial fibrillation;PAf)への対応/発作性心房細動(paroxysmal atrial fibrillation;PAf)の薬物コントロール
■洞不全症候群(SSS)
洞不全症候群(sick sinus syndrome;SSS)/早朝自宅で失神発作をきたした症例/洞不全症候群として経過を診ている過程で拘束型心筋症(RCM)と判明した症例/洞不全が疑われるがペースメーカーの適応がない症例
■大動脈瘤
大動脈疾患(disease of the aorta)/高齢者の遠位弓部大動脈瘤の症例/高齢者の腹部大動脈瘤の手術/腹部動脈瘤と左腸骨動脈瘤の合併例/診断がつかなかった胸部大動脈瘤
■マルファン症候群
遺伝性の強い循環器疾患/マルファン症候群の遺伝性
■大動脈弁狭窄症(AS)および逆流症
大動脈弁狭窄症/大動脈弁閉鎖不全症(aortic regurgitation;AR)の手術時期
■運動選手に認められる心疾患
スポーツ医学の中での循環器疾患/アスリートにおける心房細動
■高齢者の心不全
■対応できなかった循環器疾患
当院で診断がつかず,重大な経過をたどった2症例
■心身症
循環器疾患か他の疾患かを判別する

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