出版社内容情報
《内容》 “心血管事故(イベント)”である冠動脈性心疾患や脳血管疾患は,運よく即死をまぬがれたとしても,完治させることのできない疾患である。しかしながら,かなりの割合で発症そのものを“抑止”することのできる疾患でもある。
冠動脈性疾患に対するカテーテル治療や冠動脈バイパス手術等は,死期を何年か追いやることができたとしても,「姑息治療の域」を出るものではない。このことの認識が最も重要かつ本質であり,それだけに発症そのものを“抑止”,あるいは再発させないことこそが,あらゆる治療に勝るのである。つまり,ひとりでも多くの患者さんを,どうしたらカテーテル室や手術室に来させないようにするかが本書の眼目なのであり,それは取りも直さず循環器外来における患者指導を従来考えてきた以上に重視すべきだということである。
《目次》
健やかで心豊かに生活できる21世紀へ/生活習慣を見直す/心臓病と生活習慣/動脈硬化/喫煙/コレステロール/危ない食事/予防食/体重のコントロール/心臓と心理ストレス/心臓病と“酸化ストレス”/心臓とアルコール/心臓と糖尿病/高脂血症/死の四重奏/高血圧と塩分
付 降圧薬治療のポイント 心原性脳塞栓症 脳梗塞の治療と再発の予防 経口糖尿病薬の特徴,および病態に応じた適切な使い分け
-
- 和書
- 偏微分方程式への誘い