出版社内容情報
《内容》 長年にわたる検討を経て平成12年中に「日本糖尿病療養指導士制度」が発足することになった。糖尿病療養指導士は「糖尿病療養指導についての豊かな知識と経験を持ち、わが国の医療法の下で療養指導チームの一員として質の保証された療養指導を行うことができるコ・メディカルスタッフ」であることが期待されており、絶えず進歩する糖尿病学の最新の知識を学び、これを患者指導に正しく応用するためのノウハウを身につけることが要求されている。本書はこの要求を満たす目的で編集されたもので、糖尿病の最新の検査・治療・合併症の諸問題、患者のケアなどが解説されている。 《目次》 ●日本糖尿病療養指導士について 1)「糖尿病の生活指導」概論 糖尿病治療の目標をどこにおくか/糖尿病の治療計画をどのように立てるか/糖尿病患者の自己管理はなぜ必要か/糖尿病患者教育はなぜ必要か/チーム医療を成功させるには/糖尿病診療に携わる看護婦の立場/糖尿病治療に携わる栄養士の立場 2)糖尿病治療はここまで進歩した 糖尿病コントロールの指標とは/食事療法の進歩/運動療法の進歩/経口(血糖降下)薬療法の進歩/インスリン療法の進歩 3)合併症の治療もここまで進歩した 白内障・網膜症の治療の進歩/腎障害の治療の進歩/神経障害の治療の進歩/動脈硬化性疾患の治療の進歩/糖尿病性ケトアシドーシスの治療 4)自己管理をどのように教育するか 食事療法指導のコツ/運動療法指導のコツ/経口剤療法指導のコツ/インスリン療法指導のコツ/尿糖・血糖の自己測定の指導 5)救急治療の実際 意識のない糖尿病患者への対応/ Sick day rules とは/低血糖の予防と対策 6)慢性合併症への対応 視力障害患者の生活指導はこうする/腎臓障害患者の生活指導はこうする/神経障害患者の生活指導はこうする/脳血管障害を合併する患者の生活指導はこうする/虚血性心疾患合併患者の生活指導はこうする/壊疽患者への対応はこうする 7)肥満糖尿病患者の生活指導はこうする 8)高齢糖尿病患者の生活指導はこうする 9)小児糖尿病の生活指導はこうする 10)糖尿病妊婦・妊娠糖尿病者の管理はこんなに進歩した 11)外科手術前後の管理上の留意点とは12)外来管理ではこのような点に留意する 13)教育入院はこのように行う 14)糖尿病教室運営の実際とは 15)旅行中もコントロールを心がける 16)職業の選択と就業中に注意すること △17)結婚・妊娠・出産・育児の指導はこうする △18)民間療法についての教育 △19)日本糖尿病協会の歩みと活動 △20)糖尿病研究の最前線―21世紀への夢を乗せて―