医の原点<br> サイエンスとアート

医の原点
サイエンスとアート

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  • サイズ B5判/ページ数 94p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784307004312
  • NDC分類 490
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 医の原点とは何か,それは治療を求めて受診する患者と医療を実践する医療関係者両者が共有するものである。生きとし生けるものは生と死の間にあり,病は,死の淵を垣間見せる。生きることの楽しみや喜び,永遠の眠りという死への不安や悲しみの間に人は生きている。誰もこのことを声高に言うことはなく,心の中にあり,外からは見えることは少ない。
 “医の原点”は,科学や医学の技術面は大きな進歩をした現代であるが,ヒポクラテスから2500年も経た現在,ますます深く浸透したというより,ますます浅く,昏迷するばかりの様相である。本書は東京大学医学部の学生と職員に対して行われた特別講義シリーズ“医の原点”を集めたものである。著名な著者の一人一人が,力をこめて行った講義に大幅に手を加えたのが本書である。(序より)    

《目次》
開講の辞  東京大学医学部長 桐野 高明
1.医のサイエンスとアート-医学のいのちへのかかわり-
日野原 重明(聖路加国際病院理事長)
60余年の内科臨床から学んだこと
疾病・病気の発生モデル/16歳の少女の死/真下内科での研究/チーム医療/臨床的リサーチ/聖路加国際病院の災害時対応/ウイリアム・オスラーとの出会い/病名告知/教育制度
医のサイエンスとアート
「死の研究」とホスピス/Truth telling/ホスピスと緩和ケア/癌におけるサイエンスとアート/患者への説明/知識・技術と実践の技/サイエンスとアートの分類/医のサイエンスと医のアート
講演後の質問に答えて
医学・医療を志す学生に読んでおいてもらいたい本
2.米国の医療過誤対策と日本の医療
北浜 昭夫(チューレン大学臨床外科教授)
医療過誤とは何か,その分析と対策
米国でのインフォームド・コンセントの使われ方と医事紛争との関係
誤診と医療過誤
救急医療と医療過誤
薬剤投与による合併症と医療過誤
おわりに
講演後の質問に答えて
3.東京大学医学部のルーツとその後の展開
加我 君孝(東京大学教授・医学部教育改革委員長)
西洋医学の導入
出島/お玉ヶ池種痘所/東京大学以前/東京大学以降/明治初の女性医師
ドイツ医学に学ぶ
ベルツ/北里柴三郎
第二次世界大戦と東京大学医学部
米国医学に学ぶ
卒業生に望むこと
医学・医療を志す学生に読んでおいてもらいたい本

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