出版社内容情報
歩くより速く、鉄道より遅く、歩行者より少しだけ高いその視点が、世界を見渡すぼくのパノラマの窓になった。
自転車から広がる思考の軌跡――デヴィッド・バーン《バイシクル・ダイアリーズ》待望の邦訳!
元トーキング・ヘッズ、現在ソロアーティストとして活躍するデヴィッド・バーンは、自転車を愛するミュージシャンとして知られる。彼はツアーで世界の都市をめぐる際に、折りたたみ式自転車を持ち込んだ。
ペダルを漕ぐことでしか進めないシンプルな二輪の乗り物から見えてくる都市の表情が、旅人としてその地に降り立った著者の思考を絶え間なく刺激する。とめどなく広がる思考の軌跡は、街の人びととの交流や表現活動に触発されながら、目に映る風景をありのままに描き出す。そこには、自らの内省が織り込まれるとともに、社会、政治、経済、歴史、格差問題など、都市の抱える課題も見え隠れしている。
2000年代にいち早く、徒歩でも車でもない自転車移動の視点から綴られたこの稀有な都市論は、デヴィッド・バーンならではのユニークな洞察と先見性によって、昨今の自転車政策の課題を浮かび上がらせる。それは都市景観の証言としていまなお色あせることなく、むしろ生き生きと、社会や人びとの生き方と関係したカウンター・カルチャーとしての「自転車」を位置づける。
「そう、こうした街のほとんどでは、ぼくは大体ただの通りすがりにすぎなかった。だからそこでぼくに見えていたものがそもそも浅い、限られたもの、どこまでも個別的なものだといわれればその通りだ。この本でぼくが都市について書いている多くのことは、街を鏡にした一種の自己観察みたいなものともみなせるだろう。しかし同時に、わずかなあいだ滞在する旅人が、些細なものや表に現れた具体的な事柄を読み解くときには、もっと大きな全体像や、その街がひそかに抱える思惑のようなものが、ほとんど自然に浮かび上がってくることもあるとぼくは思っている。経済は店先に、歴史は建物の玄関口に姿を現すはずだ。顕微鏡を近づければ近づけるほど、不思議と視野が広がっていくこともあるのだ。」(はじめにより)
【目次】
日本語版に寄せて
序文―移動の未来
はじめに
第1章 アメリカの都市
第2章 ベルリン
第3章 イスタンブール
第4章 ブエノスアイレス
第5章 マニラ
第6章 シドニー
第7章 ロンドン
第8章 サンフランシスコ
第9章 ニューヨーク
エピローグ―これからの移動のかたち
訳者あとがき
内容説明
自転車から広がる思考の軌跡《バイシクル・ダイアリーズ》待望の邦訳!歩くより速く、鉄道より遅く、歩行者より少しだけ高いその視点が、世界を見渡すぼくのパノラマの窓になった。ツアーで訪れた世界の街を、そして自分の住む街ニューヨークを、ミュージシャン、デヴィッド・バーン(元トーキング・ヘッズ)はどのように見てきたのか。『アメリカン・ユートピア』の旅はいまも続く―
目次
第1章 アメリカの都市
第2章 ベルリン
第3章 イスタンブール
第4章 ブエノスアイレス
第5章 マニラ
第6章 シドニー
第7章 ロンドン
第8章 サンフランシスコ
第9章 ニューヨーク
エピローグ これからの移動のかたち
付録
著者等紹介
バーン,デヴィッド[バーン,デヴィッド] [Byrne,David]
1952年英スコットランド生まれ。ニューヨーク在住。1974年にトーキング・ヘッズを結成。ファースト・アルバム『サイコ・キラー’77』から91年の解散まで、8枚のオリジナル・アルバムをリリース。斬新なサウンドを次々に発表し、MVやライブでも革新的な試みを行う。87年に坂本龍一らと共作した映画『ラストエンペラー』サウンドトラックでアカデミー賞作曲賞を共同受賞。バンド解散後はソロ作品をリリースする一方、南米やカリブ地域を旅し、自身が興したレーベル「ルアカ・バップ」やネットラジオを通じて世界の音楽を積極的に紹介する。非営利メディア「Reasons to Be Cheerful」を主宰するなど社会問題も積極的に発信する。自転車を愛するミュージシャンとして知られ、1980年代から世界各地を自転車でめぐり、ニューヨーク市の自転車インフラ整備にも関わってきた
東辻賢治郎[トウツジケンジロウ]
翻訳家。建築・都市史研究、地図製作にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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