内容説明
どんな橋も歴史的連続性をもっています。また将来にわたって伝えられていく物語が生まれる可能性を秘めています。橋という空間には不特定の人々の様々な思いや歴史が詰まっています。橋の魅力は、橋をつくり出した側の物語もさることながら、橋を使う人の思いや歴史が重ねられている点にあります。私たちは、規模は小さくても人々の思いがいっぱいに詰まった橋や個性的な橋を、日常生活において身近に見ることができます。この本は、日本の橋の多彩な魅力を紹介したものです。
目次
北海道の開拓の歴史を具現した豊平橋
川と橋の町・旭川のシンボル旭橋
霧の町の市民が育んだ彫刻の橋 幣舞橋
八戸の湊と市街を結ぶ湊橋
擬宝珠が似合う盛岡城下の橋 上の橋
「山と川のある町」横手の象徴 蛇の崎橋
杜の都の大手筋 大橋
出羽三山への巡礼が越えた臥龍橋
渡ることへの熱意が凝縮した十綱橋
奥州道中を支える二代のアーチ橋 信夫橋〔ほか〕