内容説明
イスラム建築は光と空間を強調しているが、一方イスラム庭園では、ここかしこから流れ落ちる水音が嘆賞され、植込みや樹木は、自然をそこなわずに美化すべく細谷の注意をもって配置され、自然を制圧するよりも、その息吹を強調している。この自然との調和の精神こそが、イスラム庭園の最大の特質なのである。
目次
第1章 楽園としての庭園の概念
第2章 イスラム庭園の源流
第3章 イスラム期のスペイン
第4章 イスラム期のペルシャ
第5章 ムガル朝のインド
第6章 マグリブ、エジプト、シチリア、トルコ
第7章 イスラムの景観における水と植物
第8章 今日のイスラム庭園とその将来



