内容説明
今でこそ日の当たる快適な空間となった台所であるが、戦前のわが国においては、住宅の中で最も寒く、暗く、汚い場所として長い間放置されていた。ところが戦後民主化の過程で女性の地位の向上とともに台所の地位も向上した。たかだか30年の間に、台所ほど変化の著しい空間はないであろう。
目次
第1章 昔の台所―原始から江戸まで
第2章 台所の近代化―明治から戦前まで
第3章 今の台所―戦後から現在まで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
もだんたいむす
2
かるーい台所の歴史なお話。現代の話も、今となってはかなり昔の話なので時代を感じた。2025/09/23
shizzy
1
図書館本。ふと目についたので読んでみたが中々面白い。大昔の竪穴式住居の炉から始まり、武家や農家の台所、「我が輩は猫である」の中に出てくる台所から見た近代化、軍艦島のかまどやシステムキッチンまで読み物としても興味深い。何と言っても家の見取り図や当時の台所のスケッチは見ていて楽しく、家やアパートの売り出し広告を見ているがごとく、本に近付いてじーっと見入ってしまった。台所以外のこのシリーズの本も読んでみたい。2014/10/30
-
- 洋書
- Within Reach