出版社内容情報
サインとは何か、第一線のデザイナーたちがつづるノウハウと実例集。商業施設、公共空間、都市景観、それらのシステムと色彩、そして防災にいたる多様な空間情報を紹介。日本サインデザイン協会創立50周年記念出版。
内容説明
サインデザインの第一線で活躍するデザイナー、研究者らがひもとく、サインデザインの本質。サインデザインのこれまでを学び、これからを考える「サインデザインの教科書」。伝える、整える、導く、守る、彩る、感じる「デザイン」サインの意味、サインの役割、サインデザイン誕生のプロセスまで、サインデザインのすべてがわかる15章。
目次
1 サインとは(総合的な情報デザインとしてのサイン;記号論からサインを考える;自然界のサイン―生命の営みとしてのデザイン)
2 社会とつながるサインデザイン(幸福のデザイン;都市景観とサインの展望;都市サイン、観光から防災まで―町のなかで人の行動を助ける情報;ピクトグラムと標準化)
3 サインデザインの実践(サインシステム―都市施設の意味伝達メディアの要件;商業施設のサイン計画;サインのグラフィックデザイン―文字、色彩、記号などをインデザインで用いる場合の心得;空間イメージを構築するサイン―建築とサインの美しい関係;サインと色彩;空間を創出するコラボレーション;参加型プロジェクトによる、サインデザインへの展開)
4 サインデザイン1965‐2015(屋外広告物50年の概観―ネオン広告塔が構築してきた日本の都市景観;サインデザイン年表)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アメヲトコ
2
日本サインデザイン協会によるレクチャーをまとめたもの。前半ではサインデザインの背後にある思想について広く考察し、後半では実例に則した話が中心になります。コミュニケーションとしてのデザインを考えるうえでも示唆に富む一冊。2016/05/14
K
2
街を歩いてて「これはオシャレやねー」と思う看板とかあるけど結構気い使ってるんやねー。脱帽。2016/04/27
doji
0
サインデザインはグラフィック的な表現を建築のサーフェスで展開するもの、といったことを思っていたけれど、公共物としての耐久性への視点はマストで、それはそのままプロダクトデザインの領域に入っていく。情報設計ももちろん、デジタルサイネージなどが一般化することで、グラフィック表現における3Dなども今度入ってくるとなると、サインの世界はかなりの領域をカバーするデザインとして、今後もっと考えていかなくちゃなと思った。2020/04/01
Take
0
書店で気になったので手に取った1冊。サインデザインの定義から、具体例まで簡単に書かれている。街並みや看板などの見る目が変わる1冊。2019/08/23