出版社内容情報
時間経験としての都市。観劇やスポーツ観戦の後の余韻を楽しむ都市計画とモビリティを考える――「余韻都市」の実装へ。
公益財団法人国際交通安全学会 (International Association for Traffic and Safety Sciences :IATSS)の二〇一八年度から三か年にわたる研究調査プロジェクト「都市の文化的創造的機能を支える公共交通の役割」の研究成果をとりまとめ、未来の都市のあり方、それを支える交通、特にいわゆる公共交通の考え方、役割について提言するもの。
都市の歴史的文脈、文化的体験の種類の多様性に留意し、都市の中での時空間の意味、移動の意味の再考に踏み込み、その上で、公共交通につながる空間の課題、交通結節点や車両を含む公共交通のインフラの課題、公共交通を支えるシステムの課題に触れ、連続性やスケール感、移動の選択肢や自由度、情報提供や運賃制度も含めたMaaSの動向も踏まえた提言となっている。
内容説明
時間経験としての都市。観劇やスポーツ観戦の後の余韻を楽しむ、都市計画とモビリティを考える―「余韻都市」の実装へ。
目次
1章 コンサートホールや劇場への「行きやすさ」が人々を幸福にする
2章 ゆったりとした移動が都市の未来をひらく
3章 劇場と都市の変遷からみる歩行者と公共交通が連携した計画の重要性
4章 海外都市から学ぶ余韻と公共交通
5章 ニューローカルな都市と公共交通のエッセンス
6章 ケーススタディ―富山市中心部
7章 これからの都市・余韻都市
8章 ニューローカル―余韻を享受できる都市を支える公共交通
著者等紹介
中村文彦[ナカムラフミヒコ]
東京大学大学院新領域創成科学研究科特任教授、東京大学卒業後、同大学で工学博士取得、東京大学助手、横浜国立大学教授等を経て2021年より現職。一般社団法人JCoMaaS代表理事。国土交通省交通政策審議会地域公共交通部会長。専門は、都市工学、都市交通計画、公共交通政策、モビリティ・デザイン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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