出版社内容情報
住居から都市、そしてテリトーリオ(領域)へと、つねに建築史の可能性を切り拓いてきた陣内の最終講義および連続・対談講義録。
「物言わぬものに耳を澄まし真摯に向き合う研究者」と称した藤森照信をはじめ、各界の専門家とともに連続講義を行ったその記録と陣内秀信の最終講義を収めた一冊。
イタリアで学んだ「都市を読む」方法から学び、フィールド調査の成果の面白さを理論化する試行錯誤をいくつも重ね、〈空間人類学〉〈水都学〉〈テリトーリオ〉など、都市を読む理論を積み上げてきた陣内。建築や都市の史学の枠を越え、学際交流やアートとの協働を果たしながら、日本の拡大成長から成熟社会の時代という真逆のベクトルのなかで、つねに建築史の可能性を切り拓きつづけた陣内の歩みがここに凝縮されている。
内容説明
学術的と言うより学際的、物件よりも空間の物語を描き、建物だけでなく、それと都市との間を紡ぐことに力を注いで建築と向き合ってきた―建築史の、つねに新しい世界を切り拓いてきた陣内秀信、最後の講義録。
目次
1 最終講義(建築史の可能性への挑戦―住居から都市、そしてテリトーリオへ(陣内秀信))
2 連続講義(同世代が拓いた建築史のフロンティア;日伊比較から見た都市史の可能性;都市史への西洋史と建築史からのアプローチ;世界から見た江戸東京のユニークさ;都市・地域の古層、基層;“水都学”の思想とその到達点;都市・地域とアート;都市東京の近未来)
著者等紹介
陣内秀信[ジンナイヒデノブ]
法政大学江戸東京研究センター特任教授。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。イタリア政府給費留学生としてヴェネツィア建築大学に留学、ユネスコのローマ・センターで研修。専門はイタリア建築史・都市史。建築史学会会長、地中海学会会長、都市史学会会長を歴任。中央区郷土天文館館長、国交省都市景観大賞審査委員長ほか。受賞歴にサントリー学芸賞、建築史学会賞、地中海学会賞、イタリア共和国功労勲章、日本建築学会賞、ローマ大学名誉学士号ほかがある
高村雅彦[タカムラマサヒコ]
法政大学デザイン工学部建築学科教授。法政大学大学院工学研究科博士課程修了、博士(工学)。中国政府給費留学生として上海同済大学建築与城市計画学院に留学。専門はアジア建築史・都市史。2013年、上海同済大学客員教授。法政大学江戸東京研究センター・プロジェクトリーダー。受賞歴に、前田工学賞、建築史学会賞がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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