内容説明
経済が成熟し、人口減少・少子高齢化が進む日本で、無秩序な土地利用が都市における生活の質を著しく劣化させている。将来にわたり高いクオリティ・オブ・ライフを維持するために、都市において、交通・建物・緑地を一体的なストックとしてコーディネートすることが求められている。都市づくりの課題、現行都市計画が抱える問題点を整理し、クオリティ・ストック化のビジョンと指針を提示する。
目次
序章 都市のクオリティ・ストック化の必要性
第1章 土地利用・緑地・交通システムから見た都市づくりの課題
第2章 日本における土地利用計画の理念と実現方法の変遷
第3章 諸外国における土地利用・緑地・交通システムの考え方
第4章 クオリティ・ストック化のビジョンと戦略
第5章 土地利用の集約化とストック化の実現手法
補章 現行都市計画が抱える問題点
著者等紹介
林良嗣[ハヤシヨシツグ]
名古屋大学大学院環境学研究科教授(交通・都市国際研究センター長)、工学博士。日本学術会議連携会員、国土審議会特別委員、中央環境審議会臨時委員、世界交通学会理事・国際学術委員長、上海交通大学客員教授。専門は都市持続発展論。1951年生まれ。1979年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。東京大学工学部助手・講師、名古屋大学工学部講師を経て、1982年名古屋大学工学部助教授。1992年名古屋大学大学院工学研究科教授(地圏環境工学専攻)。2001年名古屋大学大学院環境学研究科教授(都市環境学専攻)
土井健司[ドイケンジ]
香川大学工学部安全システム建設工学科教授。専門は社会基盤計画学、都市計画学、環境政策シミュレーション。1984年名古屋大学工学部卒業。1986年名古屋大学大学院工学研究科博士前期課程修了。1989年名古屋大学大学院工学研究科博士後期課程修了。名古屋大学工学部助手。1991年東京工業大学工学部講師。1994年東京工業大学情報理工学研究科助教授。1998年フィリピン大学国立交通研究センター客員教授。2001年香川大学工学部教授
加藤博和[カトウヒロカズ]
名古屋大学大学院環境学研究科准教授、博士(工学)。専門は交通・環境計画、ライフサイクルアセスメント、地域公共交通戦略。1970年岐阜県生まれ。1992年名古屋大学工学部土木工学科卒業。1997年名古屋大学大学院工学研究科博士課程後期課程修了。名古屋大学大学院工学研究科助手(地圏環境工学専攻)。2001年名古屋大学大学院環境学研究科助教授(都市環境学専攻)。2007年名古屋大学大学院環境学研究科准教授(都市環境学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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