出版社内容情報
2DKの幻想を打ち破る建築論。「個室群住居」を提唱し、生活の器としての「普通の家」を考究。近代の建築と住居を問い、建具や水まわりの文化を論じる。言説と技術と美意識の架橋をめざした稀代の建築家の設計思想。
内容説明
2DKの幻想を打ち破る建築論。「個室群住居」を提唱し、生活の器としての「普通の家」を考究。近代の建築と住居の意味を問い、建具や水まわりの文化を論じる。言説と芸術と美意識の厳密な架橋をめざした稀代の建築家の、設計理論と思想のエッセンス。
目次
第1章 個室の計画学(レキシコン個室群住居の基礎知識―概念と実体の厳密な架橋に、こだわり続けて“近代住宅”と“個室群住居”そして“SOHO”型ができるまで;都市を生きる―集まって棲まうということ)
第2章 住宅の逆説(生活、文化、技術。;技術思想としての工作;社会変化と水まわりの変遷―「家族」は「個族」、その水まわり)
第3章 日常へ。―2DKの意味、近代住居の内的構造(戦後住宅の変節;2DKの意味;私生活の館;私的生活の現実)
第4章 「普通の家」(建築の普通さへのノォト2;モダンデザインにおける匿名性原理の消長―窮乏日本が編み出したもうひとつの近代建築;社会派として)
著者等紹介
黒沢隆[クロサワタカシ]
建築家。1941年東京都生まれ。45年以後、神奈川県鎌倉に住む。日本大学理工学部卒業、同大学院博士課程在籍。芝浦工業大学、日本大学理工学部、同芸術学部、同生産工学部、東京藝術大学などで「近代建築史」「建築論」「住居論」などの講座と「設計製図」を担当。一九七〇年代から学外に黒沢隆研究室を開き、「ホシカワ・キュービクルズ」などの一連の個人用居住単位、「普通の家」シリーズなどの一連の戸建住宅、「コワン・キ・ソンヌ」などの一連の集合住宅、「早見芸術学園」などの一般建築を設計する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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