内容説明
本書は、ギリシャ・ローマ以来の建築史の中からアーバン・デザインに重要な功績を残した15人を取り上げ、ダイアグラムの概念を使って、通史的に表れ方を考察する。都市デザインに関心をもつ学生・一般の方へのよき入門書。
目次
序 ダイアグラムとして描かれた都市
1 ペリクレス
2 カエサル
3 ブルネレスキ
4 シクストゥス五世
5 ルイ一四世
6 オースマン
7 ハワード
8 ガルニエ
9 ル・コルビュジエ
10 ロックフェラー・ジュニア
11 リンチ
12 ヴェンチューリ
13 アレグザンダー
14 ロウ
15 チュミ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TAKAMI
1
歴史上の都市デザインの重要人物15人を取り上げてコンパクトに紹介していて読みやすい。そしてその上で「ダイアグラムで考える」というアプローチがとてもわかりやすい。ここから興味のある時代を掘り下げていきましょう。もっとチュミについて学びたい。2015/07/13
TTM
0
都市計画の有名どころを浅く網羅した本。手始めには良いものだった。
hobby no book
0
都市デザインの時代的な特徴などを15人の人物を軸に紹介している。全体的にコンパクトにまとめつつも、興味を引かれる部分が多くて、また図版も個人的には想像力を刺激されるものが多く、楽しんで読むことができた。取り上げられている人物もわりと著名で、それぞれの著作やら関連書籍も比較的参照しやすそうなので、関心を持った部分から手をつけていきたい。2013/09/12
ftoku
0
都市デザインを検討する概念としてダイアグラム(模式図)を挙げ、都市デザイン史における主要人物のつくったダイアグラムからその理念を読み込んでいく内容。紹介人物ごとに分けられた章立てがコンパクトにまとまっていて読みやすかった。2011/07/03
ほーらん
0
都市が歩んできた歴史を15人の都市デザイナーの考えとともに紹介している。ローマという都市に軸線を生んだシクルトゥス5世、自然までも建築の一部として支配しようとしたルイ14世、軸をピクチャレスクなものから機能的なものへ変化させたオースマン。 その他にも近現代の有名都市デザイナーがどの様な考えのもと、前の時代に対してどの様に批判的で新しい都市を思い描いたのかがざっくりと紹介されている。 機能化が推し進められてきた現代において、ヴォイドを設けたり、調和・コラージュを提唱したり、都市空間の役割を考えさせられる。2021/05/28
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