感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
6
第二次大戦後イギリスでもモダニズム建築の大量生産ラッシュの時代が到来し、従来の都市の機能と速度を急激に刷新する都市化が進む中、その急激な変化が人間に大きなストレスを与える点を憂えた著者は、人間の個々人の感覚と体験をベースにした都市景観townspaceという考えを打ち出し、本書で民衆とのコンセンサスを得る都市計画の重要性を訴えた。資本主義と工業社会をベースとしたモダニズム建築への批判が高まり始める1961年に刊行された本書は、人間の視覚と身体の動きから建築とのコミュニケーションを捉える理論構想を提示する。2025/07/24
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