白い壁、デザイナードレス―近代建築のファッション化

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白い壁、デザイナードレス―近代建築のファッション化

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  • サイズ A5判/ページ数 471p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784306046870
  • NDC分類 523
  • Cコード C3052

出版社内容情報

私たちは従来、装飾批判の観点からモダニズムを理解してきた。ところがマーク・ウィグリーは、モダニズム成立の背景に「ファッション」を見出した! 彼の徹底的なリサーチと執拗な叙述は、近代建築誕生の背後にあった被覆とファッションをめぐる建築家たちの闘争と挑戦を鮮やかに描き出す。伝統的なモダニズム理解を全面的に塗り替える、真っ白な必読書である。――加藤耕一

「モダニズム建築のデザインは当時の服飾改革運動に影響されていることを明らかにするのである。つまり白とはファションにおける装飾を?ぎ取った改革された服の建築的翻訳ということである。加えて、ファッションに強く影響を受けた建築家たちは数多くいたものの、その実態を否定的に捉える歴史家が、ファッション否定の歴史を編纂していったことをも示していくのである。なぜこんなことが、今まで明るみに出なかったのだろうか? それは白を語ることが避けられてきたからである」
「白は十九世紀の装飾的な衣服を脱ぎ捨て、過去と断絶することを示すもの、という程度に理解するのでは不十分であると。白は脱皮した抜け殻を示すものではなく、新たな服としての意味を内包すると説くのである。その意味内容を解き明かすヒントは、建築家とファッションの密接な関係である。一般的にファッション史と建築史は独立した歴史として語られる。しかし双方は類似した様相を呈する。装飾的な服がココ・シャネルなどの近代のファッションデザイナーの手によって簡素で機能的なものに変化していく様は、近代建築誕生の様子と近しいのである」(まえがきより――坂牛 卓)

目次

1 裸の王様
2 流行警察
3 表面を傷つける
4 建築に服を着せ直す
5 アンチファッションというファッション
6 白はいい嘘をつく
7 ディープスキン
8 機械時代の壁紙
9 性を負わされて
10 ホワイトアウト

著者等紹介

ウィグリー,マーク[ウィグリー,マーク] [Wigley,Mark]
1956年ニュージーランド生まれ、建築家、建築史家。1988年ニューヨーク近代美術館での「脱構築主義健築」展をフィリップ・ジョンソンとともにキュレーションを担当。2005年レム・コールハース、オレ・ボウマンとともに『VOLUME』誌を創刊。2004年から2014年まで米国ニューヨーク市コロンビア大学建築・計画・保存学大学院の学部長を務め、現在同大学で引き続き教鞭をとる。建築の理論と実践について幅広く執筆活動を行っている

坂牛卓[サカウシタク]
建築家/東京理科大学教授。1959年東京生まれ。1985年UCLA大学院修士課程修了。1986年東京工業大学大学院修士課程修了。1998年よりO.F.D.A. associatesを主宰。2006年信州大学工学部教授。2007年博士(工学)。2011年より現職

邉見浩久[ヘンミヒロヒサ]
建築家/鹿島建設建築設計本部、シニアマネージャー。1959年生まれ。1985年東京工業大学大学院修士課程修了。1987年イェール大学大学院建築学部修了。1987~88年リチャード・マイヤー・アンド・パートナーズを経て、現在に至る

岩下暢男[イワシタノブオ]
建築家/鹿島建設Kajima Development(シンガポール)Director of Design。1960年東京生まれ。1986年東京工業大学大学院修士課程修了。鹿島建設建築設計本部、1991年コロンビア大学大学院建築学部修了。1991~92年KPF(ニューヨーク)、1999~2005年Hualalai Development Company(ハワイ)を経て現在に至る。1998~2004年京都造形芸術大学通信教育学部非常勤講師

天内大樹[アマナイダイキ]
美学芸術学/建築思想史、静岡文化芸術大学准教授。1980年東京生まれ。東京大学大学院修了、博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(PD、大阪大学)、東京理科大学工学部第二部建築学科PD研究員などを経て現職

岸佑[キシユウ]
歴史学/日本近現代史・近現代建築思想、国際基督教大学アジア文化研究所研究員・東洋大学人間科学総合研究所客員研究員。1980年仙台市生まれ。国際基督教大学大学院修了、博士(学術)。現在は国際基督教大学、青山学院大学、東洋大学などで非常勤講師を務める

呉鴻逸[ゴコウイ]
建築家。1975年東京生まれ。東京大学卒業、Berlage Institute(Rotterdam)修了。1998~2004年Cesar Pelli & Accocites Japan、2006~09年Foreign Office Architectsでの勤務を経て、Whiteroom Architectsを設立。現在は東京理科大学非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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たぬき

1
このテーマでゴンブリッチ『装飾芸術論』への言及がないのは?で射程の浅さはあるが、 gevork hartoonean『crisis of object』とかが、ケネス・フランプトンの延長上の議論だったのに比べると、各コンテクストに関する情報も多く、リーグルがゼンパー理論をどう修正しようとしたかにも踏み込んで触れていて、目配せが効いているように読めた。2022/03/27

Go Extreme

1
裸の王様: モダニティの外見 空間の衣服 流行警察: 血統書付きの番犬 クローゼット探偵 表面を傷つける: 近代の服を作る 建築家のドレス 建築に服を着せ直す: 線を緩める ファッションポリス アンチファッションというファッション: モードからモダンそしてまた戻る 白はいい噓をつく: 改革ファッション 白い塗装を塗る ディープスキン: まばゆい色 錯乱する白 機械時代の壁紙: 白い個室を語る ノマドを着飾る 性を負わされて: さんご色の指先 皮膚による苦悩 ホワイト・アウト: 色覚異常 流行遅れのスーツ2021/11/10

YuYu

0
近代建築を象徴する白い表面に関して、ファッションと建築の関係から近代建築の別の側面を明らかにした論考。近代建築は表面を装飾などから守り制御するため、白い表面を使った。白は特別であると共に多色と合わさることで白さそのものを強調する。近代建築家たちの実践と時代性と共に歴史編纂された建築史を緻密に掘り下げていた。2022/03/10

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