五十八さんの数寄屋

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五十八さんの数寄屋

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  • サイズ A5判/ページ数 193p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784306046771
  • NDC分類 521.86
  • Cコード C3052

出版社内容情報

伝統的数寄屋を近代化し、近代数寄屋を生み出した吉田五十八の設計作法を、最晩年の住宅作品・岸信介邸を中心にひもとく。

「私はまず、数寄屋建築の近代化から手をつけてみようと考えたのであります」(吉田五十八)
なぜ、吉田は、日本の伝統的住宅様式である書院造と数寄屋造のうち、後者の近代化にのみもっぱら取り組んだのか。――藤森照信[序章より]

時代を経るうちに茶湯から少しずつ離れ、「“崩し”としての数寄屋」だけが意匠として独立する流れがあったように思える。炉の切られていない家、茶を嗜まない主人の家、茶湯とは関係のない建物でさえ、数寄屋造と呼ばれうることに注意しなくてはならない。
そこに共通するものは何であろうか。――田野倉徹也[本文より]

吉田五十八(よしだ・いそや、1894-1974)略歴
東京・日本橋に生まれる。1923年、東京美術学校卒業。1925年、欧米に遊学。1926年、帰朝後建築設計、並びに日本建築の近代化の研究に専念。1941年、東京美術学校講師。1946年、東京美術学校教授。1949年、東京藝術大学教授。1952年、外務省庁舎建設準備委員/「日本建築の近代化」に対して51年度日本芸術院賞受賞。1954年、日本芸術院会員。1956年、国立劇場設立準備協議会委員。1960年、在イタリア・ローマ「日本文化会館」設計委嘱/メキシコ建築家協会名誉会員。1961年、「五島美術館」設計に対して建築業協会賞受賞/東京藝術大学教授を辞す。1962年、「大和文華館」設計に対して建築業協会賞受賞/東京藝術大学名誉教授。1963年、皇居新宮殿造営顧問(~68年)。1964年、文化勲章受章 文化功労者に列せられる。1966年、国立劇場の紋章デザインを担当(評議員)。1967年、「大阪ロイヤルホテル」設計に対して建築業協会賞受賞。1968年、最高裁判所競技設計審査委員/A.I.A. (米国建築家協会)名誉会員/「在米日本国大使公邸」基本設計委嘱。1972年、日本劇場技術協会会長。1974年、3月24日死去、従3位に叙せられ勲1等瑞宝章を受く。

内容説明

「私は私なりに新しい形式の数寄屋を建ててみたい」。なぜ、吉田は、日本の伝統的住宅様式である書院造と数寄屋造の二つのうち、後者の近代化にのみもっぱら取り組んだのか。

目次

序章 建築史上の吉田五十八
第1章 吉田五十八の数寄屋(近代数寄屋の巨匠;吉田五十八の建築思想 ほか)
第2章 数寄屋の近代化にこめたもの(最晩年の住宅作品―岸信介邸(一九六九)
実例1 柱のはなし ほか)
第3章 吉田五十八の茶室(小林古径邸;加藤邸 ほか)
第4章 平成吉田五十八考

著者等紹介

藤森照信[フジモリテルノブ]
建築史家、建築家。東京大学名誉教授、工学院大学特任教授、東京都江戸東京博物館館長。1946年生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。作品に「神長官守矢史料館」「熊本県立農業大学校学生寮」(日本建築学会賞(作品))「高過庵」「ラコリーナ近江八幡」(日本芸術院賞)など。著書多数

田野倉徹也[タノクラテツヤ]
数寄屋建築家。1978年生まれ。東京大学同大学院を修了。鹿島建設を経て独立。作品に「山下和美邸」「岩惣洗心亭」「にっぽん文楽組立舞台」など。柿傳・茶湯同好会や淡交文化事業部での講座など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Tadashi_N

23
目に入る部分は保守的、入らない部分は革新的な新数寄屋。引き込み窓で開放感抜群。2021/10/15

ムカルナス

9
1969年に建築された岸信介邸の建築を紹介しつつ建築家・吉田五十八の業績を解説。戦前までは茶の湯と数寄屋建築は生活に根差した空間であったが生活の洋風化により数寄屋と茶室の一体化は失われ、茶室は特別な空間となる。そこで吉田はそれまでの数寄屋建築の風情を残しつつ現代の生活に合う空間を 戦後の建築基準や建築材料に適合させて再構築する。後世への影響は絶大で現代の高級旅館や料亭はほとんどが吉田五十八の近代数寄屋スタイルとなっている。2022/07/13

アメヲトコ

7
数寄屋の近代化に取り組んだ建築家吉田五十八の仕事に改めて光を当てた一冊。再録の論文「近代数寄屋住宅と明朗性」(1935年)にそのエッセンスがまとめられていますが、それを実例をもとに丁寧に分析した第2章が面白い(痒いところに手が届く図版が嬉しい)。八方柾の柱など尋常ではありません。山口信博さんの装幀もよく合っています。いくつか誤植があるのは増刷のときにでも。2020/09/18

YuYu

0
吉田五十八の時代背景や人物像、エピソードをこと細かく描いていて、彼が数寄屋を作るときの癖や好みのようなものまで表現してると思った。図版がある箇所はわかりやすく、吉田五十八が注視していたことが伺える。モダニズム全盛の時代に彼の伝統と現代の捉えながら数寄屋をアップデートさせてる背景が見えてきたのが面白かった。2020/11/21

ササーキー

0
内容は建築的過ぎて、読む気になれず。藤森さんの冒頭と対談は面白かった。写真も魅力的とは言えず。2020/07/25

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